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キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

インディ・ジョーンズ/最後の聖戦

2021-10-13 | 映画(あ行)


◼️「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦/Indiana Jones And The Last Crusade」(1989年・アメリカ)

監督=スティーブン・スピルバーグ
主演=ハリソン・フォード ショーン・コネリー デンホルム・エリオット アリソン・ドゥーディ

シリーズ第3作となる「最後の聖戦」が公開されたのは、社会人1年目のサマーシーズンだった。悩める新入社員が抱えていた日頃の憂さを吹っ飛ばしてくれる快作。期待通りのエンターテインメントで、今回は父と息子のやりとりが緊迫感の中で笑いを誘う場面が多く、映画館は小さな悲鳴と笑い声が交互に聞こえていた。

スピルバーグは「007」映画の監督をしたかったというのはよく聞く話。この第3作は、「007」シリーズを意識していると感じられる。特にベニスでのボートチェイスの場面は「ロシアより愛をこめて」を思わせるし、ヘンリー・ジョーンズ博士役のショーン・コネリーを筆頭に「007」ゆかりの役者が出演している。ジュリアン・グローヴァーは「ユア・アイズ・オンリー」の悪役、アリソン・ドゥーディは「美しき獲物たち」がデビュー作、協力者のジョン・リス・デイビスも「リビング・デイライツ」に出演している。

この映画で特筆すべきは、インディの少年時代が描かれたオープニング。演ずるのがリバー・フェニックスというのが同時代的には嬉しかった。遺跡の盗掘者からお宝を奪ってサーカス列車を逃げるコミカルな場面は、次々にピンチに陥いる様子が楽しく、後のインディのスタイルにつながっていく小ネタが楽しい。

そして何よりも魅力的なのは、インディの父を演じたショーン・コネリー。「こんなのは考古学者のすることじゃない」と息子を罵るけれど、危機を乗り越えていく度に、息子を少しずつ認めていく様子にアクションを楽しんでいるはずが、ハートウォーミングな感動に導かれる。

この映画のポスターなどでも見られるハリソン・フォードとショーン・コネリーが並ぶ笑顔の写真がとても好きだ。


余談だが、うちの親父殿はひいき目にみてショーン・コネリー似で、僕は大目に見てもらってハリソン・フォード似(実際はテニスのフェデラー選手か田島貴男という意見が多い…😅)。もし自分がボケたら、この映画のポスターを部屋に貼って、「これはオレと親父の写真だ」と自慢げに言うような老人になりたい。


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