Some Like It Hot

お熱いのがお好きな映画ファンtakのつぶやき。
キネマ旬報社主催映画検定2級合格。

"I"と"we"

2014-05-06 | その他のつぶやき
韓流ドラマがなぜ日本人女性にウケるのか。

日本の恋愛ドラマは相手を思う感情を一方的に表現するものが多い。
「私は、あなたを愛しています」
主語はあくまで"I"(私)。しかし、韓国のドラマは違う。
「私とあなたが同じ気持ちならば、愛し合う僕らは・・・」
主語が"we"(私たち)なのだ。だから相手との関係に一体感が感じられる。
観ているこっちまでその"we"になった気持にさせてしまう。

そして相手の名前を呼ぶ場面の何と多いことか。
名前を呼び合うだけの場面のに、どうしてこんなに盛り上がれるのか。
相手の存在価値をきちんと認める"we"がここでも見られる。

先日、子供が通う学校の保護者会で校長先生のお話があり、
"自己肯定感"(相手に認められている、大切に思われていると感じられるか)が話題になった。
「子供だけじゃありません。家族内の役割で呼ぶのではなく、ご夫婦で名前を呼んでいる方はいらっしゃいますか?」
手を挙げたのは3分の1くらい・・・。これが現実。

渡辺淳一先生が亡くなった。先生の書かれた数々の恋愛の姿は確かにセンセーショナルだった。
でもそこに、恋する気持の一方通行ではなく、道ならぬ関係に身を焦がす"we"が描かれていた作品は、共感を得ていたように思うのだ。
「失楽園」も「別れぬ理由」も。
訃報を聞いてそんなことを考えたのでした。

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