ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

セーブ

2018-05-27 22:11:59 | つぶやき
度々、来てくれる同級生のお客さんの話。

6年前まで普通の専業主婦だった。たまたま相続で広い土地を手にして、そこで土地を担保に借金をして介護施設を始めた。長年パートで介護施設で働いていたので、理想とする施設を作りたかったのが事の始まりだった。1年目で軌道に乗り、2年目でもうひとつ始めた。4年目で保育施設、5年目でエステサロンを開設して、6年目の今年、別の場所で3つ目の施設を建設中だ。そしてさらに再来年に向けて、4つ目の施設を計画中とのこと。

資金は順調に廻り、今や従業員も100人を超えていて、すでに大社長の貫禄が出てきた。付き合いでロータリーだかライオンズだかのお金持ちクラブにも入ったらしい。

まだ専業主婦だったころ、うちの服屋さんでセール品の服を時間を掛けて選んで購入してくれていた。それが今や、値段も見ず、買い方もすっかり変わった。私がお店にいる時は、近況と仕事の愚痴を2時間近く話していくこともある。融資の話では金額が億単位になっている。付き合いで外食が多くなり、大きな体がますます大きくなっている。

今月初めに会ったばかりだが、今日はとてもハイテンションでやってきた。

「今度、私の本がで出るの…」

「えっ、本、書いたんですか?」  

「私は、話をするだけ、それをまとめてくれる人がいてね…」

「それって、ゴーストライターってこと…?」

「まぁ、ね…」

根はまじめで、仕事にもとても情熱を持っていて行動力もある。仕事は益々、大きくなっていき人脈も豊富だ。彼女を見ていると、私は一体、この6年間何をやってきたのだろうとつくづく思う。人は人だが、こういう人を目の当たりにすると、否が応でも比べて自己嫌悪に陥りそうになる。

やろう、やろうと思っていることは、先廻しにして、全く進んでいない。これはおそらく、根本的に私は仕事に向いていない体質なんだろうと思う。最低限は食べて行かねばならないのでやらざる得ないが、プラスアルファは求めない。可能な限り、時間は余暇に使いたいと思う。

先月、暇な時、妻と老後の過ごし方の話になった。何も考えていないと思っていた妻は、私の綿密に考えられていたりタイヤ後の日々の過ごし方にちょっと驚いていた。家でダラダラは一番ダメである。週5は基本、やることを決めルーティンで過ごす。これはもう決めてある。残り2日はお休みと同じなので、自由に思いのまま過ごす。

と、この辺まで話したところで、妻がひと言「リタイヤっていうけど、うちは自営なんだから、基本、倒れるまで仕事しないとダメでしょ!」

それを聞いて、やっぱり今の考えが正しいと確信した。


そして、今からセーブして働かないと…と、強く思った次第である。



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