ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

言い訳

2011-12-12 15:52:33 | 時事(海外)
1週間ほど前、中国の道路高架橋の建設現場で橋桁が崩落する事故が起きた。
この事故で作業員6人が負傷し、うち1人が骨折の重傷だったそうだ。

笑ってしまうのはここからである。

事故の後、建設管理局はただちに記者会見を開きこう言い放ったそうだ。

「これは事故ではない。工事計画通りに「破壊的実験」を敢行しただけである…」

また、7月の高速鉄道事故の時も、橋から落ちて壊れた車両をその場に埋めるという
事故隠しをしたが、その時の記者会見での言い訳はこうだ。

「足場を固めるために車両を埋めたんです…」

そして、江西省景徳鎮市に「がんの村」という村があるそうだ。村民の多くが病気で
命を落とし、畑は重金属汚染で荒れ果て、川からは魚が消えたとのこと。原因は上流
にある鉱山企業の排水が原因なのだと言われている。しかし、国営である鉱山企業は
この責任を認めようとはせず役人はこう言い放ったという。

「800年以上前の、唐宋時代の汚染でしょう…」

また、中国のとある省にある森林公園の整備を担当した役所の役人が言い放った発言
が強烈だった。その森林公園では、整備後、半年が過ぎた後、園内の樹木の半数が枯
死している状態となってしまった。そのことを取り上げた、新聞記者の取材にこの役
人が切れた一言がこれである。

「平民どもは腹一杯なら、それで我慢しとけばいいのに、あいつらは面倒ばっかりい
いやがる。なんか問題があると、陳情したりつきまとったり、うぜぇー」

おそらく上記の言葉は、共産党上層部全体の本音に近いのではないだろうか?

中国には一般的に言論の自由があるとは言い難いが、どうやら役人には存在するよう
である。こういう役人の下で暮らす中国の一般の人々は、常に煮え湯を飲まされ続け
ているわけで、こういう国で生まれ育つと、日本人の私たちとは思考自体が異なって
しまうのは、致し方ないのかもしれない。

まぁ、いずれにしても日本では、人格と品位を疑われる「言い訳」ばかりである。


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