ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

変幻自在

2011-12-16 20:10:42 | 時事(海外)
あの北朝鮮の国営朝鮮中央テレビの女性アナウンサー、李・チュンさんが
もう、随分、長いこと姿を見せていないことが分かり、ニュースになって
いる。

日本からすれば国交のない国のしかも、いちアナウンサーがたかが50日
程度姿をみせていないからといって、ニュースになるほうがおかしいの
だが、まぁ、年齢的にも60代後半である。体の調子が悪いとか、ポリー
プが出来たとか、健康面でもいろいろ考えられる年頃ではある。
もしかすると、本番の重要なところで「噛んで」しまい一時的に、労働
改造されたなんてことも考えられる。それはないか…。

李アナウンサーは、独特で威圧的な口調で人気?であった。
一度聞いたら忘れられないあの独特の口調は、将軍様に関しては威厳に
満ちて丁寧。また、アメリカや日本に対する非難の時は威圧的かつケン
カ腰の強い口調。そして国民を鼓舞するときは絶叫調とその技は、変幻自
在だった。

その技が将軍様の目に止まったのかどうかは不明だが、北朝鮮のアナウ
ンサーの格付けでは最高位であった。

しかし、北ではどのような職位にあろうと、何かヘマをすれば、僻地送り
や収容所送りは日常茶飯事である。また、本人だけではなく、身内の中の
一人が何かやらかせば連座制で一族もろとも送られるのもめずらしくな
い。

いろいろ推測されるが、とりあえずは、来年元旦に注目したい。

というのは、李さんは毎年必ず1月1日午前0時に登場し、年頭のあいさ
つと将軍様への称賛と健康を願う祝辞を述べるのだ。
これは特に1年のスタートとして重要な仕事であり、アナウンサーの格付け
トップが行うのが恒例なのである。これに出ないとなれば、もはや格付け
最高位ではなくなったということである。

定年か、粛清か、病気で療養か?

いずれ、風の噂で知ることになるとは思うが、もう、あの口調を聞けない
となるとなんとなくつまらない気がしている。


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