ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

大歓迎

2011-12-04 21:02:46 | 時事(海外)
このところミャンマーがにわかに脚光を浴びつつある。

今年3月に軍政から一応、文民政権となり必死になって民主化をアピールして
外国からの投資を得ようと頑張っている。
また、ミャンマー国内でも様々な規制が緩和されつつあり、今がビジネスチャ
ンスと言わんばかりに多くの日本人を含む外国人が訪れ、ヤンゴンのホテルは
連日、満室だそうである。

ちょうど今、弊社のミャンマーチークを製造するヤンゴンの工場の社長が来日
しているのだが、来日目的は、規制緩和のひとつである中古車市場拡大の為の
車探しである。民主化はミャンマー人にとってもまた、ビジネスチャンスなの
だ。

東南アジアでもっとも遅れてしまった国となってしまったミャンマーもようやく
腰を上げた感じではある。

しかし、この国のドンは相変わらず、タン・シュエという軍のトップで間違いな
く独裁者であることは変わりない。このたび文民政権となり新しい大統領が選出
されたが、この人は軍政時代のナンバー4なのである。従って本当の意味での文
民政権ではなく、タン・シュエが陰で様々な支持を与えていることは、まず間違
いと思われる。

普通のミャンマー人は、まず、政治のことを語りたがらない。スーチーさんの話
題もよほど親しい仲であっても、車の中などの密室以外ではほとんど口にしない。
これは、言論の自由がない国で生きる者の自然に身に付いた保身術である。
彼らが、この変化をどう感じているのかを率直に聞くのは大変難しいが、とりあ
えず、経済的自由を得てからということで、政治的な自由や真の民主化はそれから
でも…という気がしている。

独裁者タン・シュエが一体、どこまで本気で国を開こうと思っているのか、未だ
不明だが、少なからず心を入れ替えたのは、ミャンマーに関わる者にとっては大
歓迎である。

まだ楽観はできないが、ひとまずは、良しとしたいところである。





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