ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

ポンド

2009-01-25 16:46:37 | 時事(海外)
韓国の通貨、ウォンが昨年に比べ、半値近くに値下がりして
いるのは様々なところで話題となったが、このところの英国
通貨、ポンドの下落も凄まじいものがある。

つい最近まで、確か1ポンド240円台だったのが、本日のレート
で1ポンド121円台である。こちらも約半値に落ち込んでいる。

昨年夏頃にはロンドンの地下鉄初乗り料金が、円換算でおよそ、
1000円になったというような記事もあったのが、嘘のようである。
現在ではこの料金もおよそ500円ほどに落ち着いた。それでも、
まだ高いような気もするが…

昔、ロンドンの旅行会社で働き始めたころ、最初は時給7ポンドの
スタートだった。当時は1ポンドおよそ250円だったから、円換算
すると1750円にもなる。日本と比べると随分良く感じるが、なんせ、
所得税を始め、諸物価が物凄く高いのだ。外食もほとんど出来ず、
服もシャツやネクタイ、ジャケットまで全てガレージセールの古着で
賄ったものである。

また、時々、日本からやって来る留学生の空港への出迎えのバイト
もやった。時給15ポンドだったが、早朝6時にヒースロー空港まで
行くのがしんどかったのを思い出す。

その後、溜ったわずかな英国ポンドを抱えてイギリスを出国して、
他の国に着いてその国のお金に換金した時、ふと思ったことがある。
それは、英国ポンドの価値の大きさである。英国国内にいるとたいして
使い道のない1ポンドが、英国を出てその国の現地通貨に換算すると、
あらためてポンドの高値に気がつくのである。

日本円の100円が物価の安い国に行くと、100円以上の使いでが
あるのと同じことだが、1ポンドのそれは円以上に強い価値を持つ
通貨だとつくづく実感させられたのを覚えている。

それが、今では半値の価値である。

英国で働いて、日本に里帰りを繰り返す人たちには、大変しんどい
に違いない。

本日の朝日新聞に、投資家のジム・ロジャースが「すでに英国は、
投資する価値のない国だ…」などとコメントし、それに対し英国政府
が反論した、というような記事が掲載されていた。

本当のところはわからないが、世界的金融危機がこのようなところ
にも表れているということなのだろう。

かつて大国と言われた国は、いずれ堕ちていくものである。

日本も、そして米国もそう遠くない将来にそうなるのかもしれない。






























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