ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

ブレる

2009-01-24 17:38:12 | 時事(海外)
本日、日本列島は各地で強い寒気に覆われ、雪が降る
寒い1日となった。なんだか、天気予報のような始まりだが、
名古屋もまた、時々、雪に見舞われた1日だった。

確か1週間ほど前のブログに、台湾で配られた、消費券の話題を
書いた。本日は、その後の話である。

台湾版、定額給付金とも言える「消費券」1人当たり3,600台湾元分、
およそ1万円弱が、先週末から全国民に向けて配られた。

果たしてその効果だが、これがなかなかのものだったのである。

消費券の交付がスタートした18日は日曜日ということもあり、
量販店や百貨店で売り上げが軒並み大幅に伸びたそうだ。
家電量販店の多くは、売り上げが通常の2倍に、日系のそごうや
三越を始めとする各百貨店では3倍増となった。
そして、来客者の約85%が消費券を使用したそうである。

素晴しい効果である。やはり消費券なら人々は溜め込む訳にはいかず、
使うのである。(中国人だからか…?)

日本でもかつて、1999年に地域振興券なる物が配布されたそうだ。
私は、この年日本に居なかったので全く知らないのだが、聞くところ
によると、この時の受給条件は、15歳以下の子どものいる世帯、老齢
福祉年金などを受給する65歳以上の高齢者が対象などという、大変
けち臭い配り方だった。ちなみに、金額は1人当たり2万円だったそうだ。

そしてその効果も散々だったようで、ほとんどの家庭では生活必需品
をこの振興券で購入し、現金使用を控えたため、全く効果がなかった
そうである。平均して全世帯の66%がこの地域振興券を貯蓄に回し
てしまったとの試算データーが残っている。

やはり国民性なのだろうか…?

日本人は将来を案ずるばかり、世界第1位の貯蓄率を誇るのだ。
あまり誇れない話しだが、あぶく銭でも貯金に回してしまうとは、
裏を返せば、最も心配性で保守的、ということでもあるのだ。

今回の定額給付金、配布条件こそ違うが、このような国民性の人々
に現金を渡しても、おそらく結果は見えているような気がするのである。

ならば、ただ配るだけでなく何かを考えねば、意味がないはずである。

しかし、今の麻生くんの頭の中には、そんなことはどうでも良い
のだろう。とにかく配ることが大事なのである。
そして、それが「ブレていない…」ことの証明になるのだから…。

しかし、本人がどんなに「私はブレていない…」と言ったところで、
誰もが皆、ブレていると思っているのである。

どうせなら、さらに倍ブレることで、良い方向に向かうことを
期待したい。


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