ミャンマーチーク屋さんのわが道を行く

日々の出来事と旅と愚痴と文句を勝手に語る日記。

年越し派遣村

2009-01-06 16:15:32 | 時事(国内)
年末年始にかけて、東京、日比谷公園に年越し派遣村
なるものが出来、現在の不況を象徴したニュースとなった。

その後もこうしたニュースを見続けて、ふと思ったことがある。

それは、派遣切りされて会社を追い出されたのは大変気の毒だと
思うのだが、そういう仕事を自ら選び、且つ、貯金もないような生活を
送ってきたのは、ある意味自業自得ではないのかと、誰も言わない
ことである。

もちろん、中には正社員になれず致し方なく派遣社員としてやってきた
方も多いだろう、それに貯金なども出来ずにギリギリの生活を強いられて
きた方も多いに違いない。

しかし、中にはあえて派遣といった立場に甘んじて、嫌になったらすぐに
辞められるなどの理由で働いていた人も多分にいるはずである。もちろん
そういう方々との区分けは大変難しいし無意味だが、なんだかマスコミや
世論は極端に派遣切りにあった方々を被害者的に捉え過ぎている様な
気がしてならない。

それは100年に1度の金融危機から出た不況、ということで世の中
全体がそんなことを言う雰囲気ではなくなっているのかもしれないが、
ならばこれが不況時ではなければ、誰も同情しないのかもしれないと、
思ったからである。最も不況でなければ派遣切りもないだろうが…

そんな私も90年代は何度となく派遣にはお世話になったものである。
無一文で旅から帰ると、すぐになじみの派遣会社に連絡し、1週間後には
家電量販店やデパートの惣菜売り場の販売員として働いていたものである。
一般的に派遣はアルバイトよりも時給が良く、職場にもよるが、当時は
ひと月30万から35万は稼げた。3~4ヶ月も働くと、ある程度まとまった
お金が溜まりそれを持って再び海外へ逃避行となるのであった。

そんな派遣事情しか知らないので、今回の年越し派遣村のニュース
を見るにつけ、皆、蓄えはどうしたのか?という疑問が湧いたのである。

ただ、弱者救済や支援は絶対に必要だろう。特に一番困っている人々に
敏速かつ出来る限り自立に繋がるような支援が必要である。

しかし、どんな社会でも全ての人間を養っていく術はないのである。
かつての社会主義社会でさえそうであった。そういう意味では人間も
動物の一種で、生きていくということはある意味、今回のような生存競争を
強いられることなのではないかと思った次第である。

世界中の優秀な経済学者らを集めても、資本主義に変わる誰もが困らない
新しい社会システムは作れないものなのだろうか?















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