以前から楽しみにしていた今月の久米島釣りキャンプだったが、天気が春嵐のようで2日間のチャーター船が2日間とも欠航という悲しい流れの中、久米島の仲間ナカとキャンプしてオカッパリからキャストしようとの目論見に切り替えて持ち込むタックルをショアキャスティングタックルに変えて伊丹空港に向かった。

伊丹空港ロータリー駐車場は満車という表示であり少し焦ったが、無理やりクルマを入れて立体駐車場の屋上に向かうとまだ数台の空きスペースがあった。
空港では時間があったのでプライオリティパスを利用して『大阪エアポートワイナリー』 にて昼メシビールを楽しんだ。客のほとんどがプライオリティパス利用の模様で、はたしてこれで店が成り立つのか疑問であったがきっと何らかのメリットがあるのであろう。

しかし琉球遠征の時はかなりの確率でいつも天気が悪く昨年も予約していたチャーター船が出なかったり、前回の伊是名島遠征でもテントが張れず古民家に宿泊したり最近の僕は雨男なのかと思ったりしてしまう。今回の伊丹/那覇間はマイレージ利用のフライトにてその区間の変更は出来ない事はなかったが、その先の久米島へのフライトは変更不可だったし何より仕事のスケジュールを調整しての放浪旅なので、出来得る釣りをして久米島を楽しもうと思う。

久米島空港にはナカが迎えにきてくれていた。
早速2人で奥武島のキャンプ場へ向かう。既にナカがテント設営完了してくれており、ナカの優しさに心から感謝である。
この日は『亀吉』 にて晩めしとした。その後、テントに戻り火を起こして泡盛を飲む。この夜は結構深夜まで飲んだ。

大雨の中のキャンプファイアーである。

翌朝、テントに船長である遠藤くんが顔を出してくれる。今回予定の2日間とも船を出せずどうしようもない。それでもショアキャスト用のタックルを用意して島の反対側にある具志川漁港を目指した。
行きしな 『ユキ』 で沖縄そば定食を食べた。僕は三枚肉そばである。美味!
具志川漁港はかなり波が高く怖いくらいであった。無理のないよう注意しながらキャストするもアタリはない。
雨も厳しく寒いので早めの夕方に納竿としテントへ戻る。キャンプ場でヌルいシャワーを浴び服を着替えた。寒いのですぐに火を起こす。
早めの夕方、具志川の 『桐野』 へ焼肉を食べに行った。相変わらず安くて美味い。
この夜もナカと2人、焚き火を囲んで酒を飲んだ。今回の旅はメインイベントである船釣りがないので本当にゆっくりと過ごせた。ナカとの付き合いも37年となり懐かしい昔話や近況を話す。ナカも故郷の伊是名島にゆくゆくは戻りたい様で地元の人々を相手に食堂をしてはと話したりした。
この夜は雨風が強く何度もテントで目が覚めた。キャンプ場は防風林が大活躍なのだがそれでも雨風がテントを叩く叩く。
翌朝も雨は止む事がなく、こんなに雨が続くのも珍しいとナカは話す。それでも朝はまた火を起こし、イーフビーチのファミリーマートまでクルマを走らせテントに持ち帰ったサンドイッチを食べて過ごした。午後になりまた 『亀吉』 に向かい中身汁定食(ホルモン汁)を食べて身体を温めてから干潮のタイミングを狙って具志川漁港へ行ってみたのだが嵐の様な高波にとてもじゃないがリーフに近づく事すら出来ずあきらめて、大潮の干潮の時のみに狙えるもう一つのポイントである島の反対側の 『人道橋』 へ行ってみた。

しかしやはりこちらも鬼風で早々に釣りをあきらめた。瞬間最大風速は19mと本当にどうしようもないのであった。
もうこうなったら昼呑みするしかないとナカと話し、ヤマト宅急便営業所に向かい早々に釣り道具の入ったドカットケースを発送してAコープに寄ってビールと泡盛とソーセージと焼きそばの具材を求めてキャンプ場に帰った。
そしてキャンプファイアーだ。
今回の旅はほとんどずっと焚き火の前で飲んでいたかテントの中のシュラフで寝ていた気がする。
今回もナカにはキャンプに関わるキャンプ道具、事前のテント設営から買い物、事後のテント撤去に至るまで世話になりっぱなしであった。次回は南紀白浜雑魚釣り基地に招き借りを返そうと思っている。
感謝


那覇空港からの帰路、いつもの空港食堂の沖縄そばで今回の久米島旅を〆る事にした。