忘却への扉

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戦争をする国へと方向転換

2017-08-23 | 平和を

 【 「何のための戦争」問い直す 】 松野町 男性( 81・農業 )

 ◇私の叔父は太平洋戦争末期、激戦地ブーゲンビル島(パプアニューギニア)沖で海の藻屑と消えた。父に宛てた最後のはがきに「今回、日米決戦の最前線に挑みます。万死に一生を得て帰郷することはないでしょう。育てて下さった両親に何一つ恩返しができず、この世を去ることが残念です…」と記している。
 ◇個人の尊厳という観念など全く否定された厳粛な事実を思う時、一体何のための戦争だったのか深く問い直したい。「戦争はもうしない国」として再出発して以来七十余年、曲がりなりにも今まで続いてきた、それが「戦後レジーム(戦後体制)」である。
 ◇安倍晋三首相は「戦後レジームからの脱却」を掲げ、憲法改正をはじめ集団的自衛権行使の容認、行使するための法整備などを着々と進めてきた。ともかく、同盟国とともに軍事行動ができるように、つまりは「戦争ができるようになる」ための方向転換である。安倍首相の主張する積極的平和主義が気掛かりである。]
                      《 こだま 読者の広場 【 終戦の日に思う 】 》 地方紙「投稿欄」より

 ( 忘却への扉 ) 軍による厳しい検閲のもとでで兵士が郷里や家族に送るはがきなども、文面によっては処分され送れない時代。
 わが家にも子どもの頃、どれも検閲済みの印が押された軍の検閲逃れのきれいごとの文面だけが書かれた戦地からのはがきや絵葉書がありを見ていた。
 軍に睨まれたら痛い目にあう。同じ日本軍にいながら人権など全くない世界。投稿者の叔父が兄に宛てた最後のはがき、その軍の戦闘内容を記す文面に本当に届いたのだろうかと疑問。
 検閲担当者の、死を前にした兵士へのせめてもの思いやり…?、それとも別の戦友に託した内緒のはがきだったのかもしれない。
 


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