忘却への扉

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あやしい雲行きを見つめる

2014-10-17 | 日々
 
【 地 軸 】 2014/10/13 地方紙1面下段記事より

 [「傘1ツあつかひかぬる野分哉」 正岡子規。「野分」にはどことなく風情もあるが、昨今の「台風」は恐ろしい。今日はしっかり備えて身を縮め、過ぎるのを待ちたい。
 ▲横浜で昔、台風の「目」に入ったことがある。雨風が突然なぎ、青空も見えたがすぐまた暴風雨に。一瞬の静寂は、自然の畏怖すべき「ひとにらみ」だった。今回の台風も、遠く国際宇宙ステーションから見えた巨大な目が不気味。通過後の吹き返しも要注意。
 ▲臨時国会は連休明けから重要法案が審議入りする。政府与党は、逆風強い安保法制や増税の論議は避け、大荒れの閣僚失言も頭を低くしてやり過ごすばかり。目を離しては、台風のように異論をなぎ倒し、速度を上げて進む政治の行方を見失う。
 ▲中でも「カジノ法案」は迷走中。刑法が禁じる賭博を、一国の首相が「成長戦略の目玉」と明言し、日本人の負けを前提に経済効果をはじく。解禁への懸念は強まるばかり。
 ▲さすがにカジノ合法化を目指す議員連盟で「利用を外国人に限定する」修正案が出された。だが「法の下の平等」との理由で3日で元通りに。さらに首相は「ギャンブル依存症に取り組む立場なので」、推進はするがカジノ議連の最高顧問は辞するとか。おかしな議論をいくら重ねてもそれは十分な説明とは言わない。
 ▲「台風の心支ふべき灯を点ず」加藤楸邨。台風一過、吹き返しの議論を心待ちに、雲行きを見つめる。]



あまもり

2014-10-17 | 追憶
 前回より近くを通る大型台風19号はこの地方への影響も強くいくつもの警報も出されていた。山里の中腹に建つわが家、裏山の石垣に近い築50年以上になる日常主に使用している家屋から、早めに横に並んで建つ少し高い石垣から離れたまだ新しい家の方に入り台風の通過を待つ。
 夕方外の景色が見えるまでにと、小雨を確かめ入り組んだ先の山を見る。竹山が大きく揺れ動き横なぐりの雨が白く吹き付けている。それに比べて位置関係の違いから、わが家の木々はほとんど揺れていない。
 夜中に時々雨音は聞いたが風で雨戸のシャッターが鳴ることもなかった。台風の影響による2日間の雨量は約180㎜。山仕事での行き帰りに出会う人たちとも、意外な無事が話題になる。
 でもひとりだけ「家は雨漏りで 大変じゃがやったがぞ」通過夜の雨量は110㎜。風向きによっては雨漏りもひどくなる。瓦が飛ばなくてよかったと思う。わが家も母屋は瓦を替えてからも数回屋根瓦が飛んだ。それより前には雨漏りもよくした。大雨ごとに天井裏に上がったのを思い出す。薄暗い中で何カ所もの雨漏り個所を探すのも探検気分、でも見落としがあればどんなところへ漏れるのか分からないので注意したものだった。