何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

薬局自ら、いい意味での競争を煽る

2006-07-07 23:28:45 | 思いつくまま
 処方せんには、この処方せんはどこの薬局でも使える旨の文言が入っている。入っていないより、入っているほうがマシだとは思うが、字は小さいし、ときに医者は直接に間接に薬局を誘導するから、以前より門前という立地優位性は落ちてきたとはいえ、まだまだ門前が強いような印象だ。

 ジェネリックによる代替調剤が、薬の選択肢を広げ、門前の集中度を減らす方向に働いているが、そのジェネリックを揃えるという「新たな」在庫の問題があって、いまひとつ処方せんが拡散しているふうでもない。

 まぁ門前に多くの処方せんが持ち込まれているとはいえ、どこの薬局でも調剤が受けられるということだけは浸透してきているようだ。しかし、もうひとつ、地域の薬局の処方せんを曳きつける力は足りないように思われる。患者さんにわざわざ足を運ばせる何かが欠けているのだ。

 患者の立場になって本当に何が必要なのか、どういう薬局がいいのか、もっと競争することで切磋琢磨を促して、レベルアップを図ることをしないから、そういう力がついてこないのではないだろうか。逆に言えば、それでオチこぼれるところは、どうぞ淘汰されてください、ってことだ。

 そこで薬局自ら「院外処方せんはどこの薬局に持っていっても、調剤が受けられます」と、一見、手放すような掲示をしてみてはどうだろうか。本当にその薬局に魅力があるのなら、他の薬局に浮気したところで、本当の良さを求めて患者さんは戻ってくるだろう。ダメなら、患者離れが進むことになる。

 しかし現実は「どこの院外処方せんでも受け付けます」といったふうに、処方せんを拡散させるのではなく、拡散をくい止めるような掲示ばかりが目立つ。処方せん応需枚数を増やしたい気持ちはわかる。しかし真の競争力をつけることのほうが、本質的な評価で処方せんを稼ぐ、かかりつけの道としてふさわしいのではないか、長い目で見るとそれによって得ることこそ、真の実力ではないかと思うのだ 

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