薬局において待ち時間を少なく、早くして欲しいということは昔から言われ続けている。患者さんから自分の薬はまだか、急いでいるんだけど、と言われると内心焦りが生まれてくる。
では、どうすればそれに応えることができるか。
薬局は処方せんを受け付けてから、一定の流れに従って調剤が進行するようになっている。その工程はどこの薬局でも概ね同じで、受付~調製~鑑査~交付といったものである。薬局の構造に応じて、経験的に導線も考慮されている。
時間短縮を図るには、走って動けばいいのか? 薬局は、中でも調剤室はそれほど広い面積ではないので、走ることで稼げる時間はおそらく秒の単位か、ないに等しいだろう。
とくに時間がかかる工程は、散剤や水剤、軟膏剤の混合~分包、錠剤等の一包化といった調製とそれに伴う鑑査である。分包機を使う場合、そのスピードは機械によって決まっているので、1分間当たりの分包速度を早くすることはできない。
いったいどのプロセスで、どうすれば時間を短縮できるのだろうか・・・。
調剤が、個人毎にオーダー(処方内容)が異なり、個人でもその日によって内容は異なる以上、予め予製しておくことはできない。慢性疾患において、前回と同じ処方が継続されることはしばしばあるが、それはあくまで結果論だ。
調剤プロセスは、すべてに意味や必要性があって構成されている。余計なプロセスや、必ずしも必要のないプロセスで構成されているわけではない。とすれば、省略する工程もない。
早くするには、本当はしなければならないプロセスを、好ましくないと思いつつ、省略でもしなければ、早くできないのではないか。
たとえば、鑑査を省略するとか、説明を省くとかである。鑑査を省いても、たまたま問題なく薬物療法が進行することもあろうが、それも結果論である。そういうことが確率的に多いとしても、鑑査によって発見されるエラーは存在する。
原則、受け付た順番に基づいて調剤が進められているが、急ぐ場合は、他の人の順番を後回しにして(抜かして)、優先的に対応するしかないのではないだろうか。ただし、その場合、後回しにされる人の了解が必要である。知らぬ間に、次々と抜かされたら、どうなっているのだろうと思われるだろう。
調剤の意義を考えたら、薬物療法の監視による安全確保を第一義である。待ち時間短縮が最大の課題になってしまっている時点で、求められているものが本質的なこととズレているということは、その薬局が提供する安全機能にはあまり期待されていないのかもしれない。患者さんが、その薬局を利用する意味を待ち時間に向けていることは、実は悲しいことなのかもしれない。
手際の良さや要領を改善すること等で多少、段取りが良くなったとしても、調剤プロセスを大幅に改善し、待ち時間を短縮する方法は現段階でないのではないか。早くしようとするあまり、鑑査(とくに安全確保上必要な薬物療法の吟味)が疎かになるようなら、本末転倒になりかねない。
患者さんから「早くして」の要望に応えてあげたいのはヤマヤマであるが、やりくりをすることで薬局全体の進行を考えて最善と思われる方法を選択する・・・。
くれぐれも急がされたので間違えた、見落とした、といった調剤事故やインシデントは避けたいと思う。
では、どうすればそれに応えることができるか。
薬局は処方せんを受け付けてから、一定の流れに従って調剤が進行するようになっている。その工程はどこの薬局でも概ね同じで、受付~調製~鑑査~交付といったものである。薬局の構造に応じて、経験的に導線も考慮されている。
時間短縮を図るには、走って動けばいいのか? 薬局は、中でも調剤室はそれほど広い面積ではないので、走ることで稼げる時間はおそらく秒の単位か、ないに等しいだろう。
とくに時間がかかる工程は、散剤や水剤、軟膏剤の混合~分包、錠剤等の一包化といった調製とそれに伴う鑑査である。分包機を使う場合、そのスピードは機械によって決まっているので、1分間当たりの分包速度を早くすることはできない。
いったいどのプロセスで、どうすれば時間を短縮できるのだろうか・・・。
調剤が、個人毎にオーダー(処方内容)が異なり、個人でもその日によって内容は異なる以上、予め予製しておくことはできない。慢性疾患において、前回と同じ処方が継続されることはしばしばあるが、それはあくまで結果論だ。
調剤プロセスは、すべてに意味や必要性があって構成されている。余計なプロセスや、必ずしも必要のないプロセスで構成されているわけではない。とすれば、省略する工程もない。
早くするには、本当はしなければならないプロセスを、好ましくないと思いつつ、省略でもしなければ、早くできないのではないか。
たとえば、鑑査を省略するとか、説明を省くとかである。鑑査を省いても、たまたま問題なく薬物療法が進行することもあろうが、それも結果論である。そういうことが確率的に多いとしても、鑑査によって発見されるエラーは存在する。
原則、受け付た順番に基づいて調剤が進められているが、急ぐ場合は、他の人の順番を後回しにして(抜かして)、優先的に対応するしかないのではないだろうか。ただし、その場合、後回しにされる人の了解が必要である。知らぬ間に、次々と抜かされたら、どうなっているのだろうと思われるだろう。
調剤の意義を考えたら、薬物療法の監視による安全確保を第一義である。待ち時間短縮が最大の課題になってしまっている時点で、求められているものが本質的なこととズレているということは、その薬局が提供する安全機能にはあまり期待されていないのかもしれない。患者さんが、その薬局を利用する意味を待ち時間に向けていることは、実は悲しいことなのかもしれない。
手際の良さや要領を改善すること等で多少、段取りが良くなったとしても、調剤プロセスを大幅に改善し、待ち時間を短縮する方法は現段階でないのではないか。早くしようとするあまり、鑑査(とくに安全確保上必要な薬物療法の吟味)が疎かになるようなら、本末転倒になりかねない。
患者さんから「早くして」の要望に応えてあげたいのはヤマヤマであるが、やりくりをすることで薬局全体の進行を考えて最善と思われる方法を選択する・・・。
くれぐれも急がされたので間違えた、見落とした、といった調剤事故やインシデントは避けたいと思う。
給茶器と飴とテレビが置いてある薬局がいいですねぇ
お薬手帳をくれると
もっとヨシです
でも ホントは
お薬手帳も
お金とられているのかな?
普通の薬屋さんで
処方箋のお薬を出してもらうのと
処方箋専門のところでお薬もらうの
同じ金額なのかな?
小さい薬局で処方箋出してもらうと
お取り寄せになるのがやな感じです
コメントありがとうございます。
のこさんなら、どんな薬局で、どのような状態でもらいたいですか?
お薬手帳は患者さん自身を守るためのものです。そのような実感が乏しいのが現実かもしれず、そうだとしたら薬剤師に責任の一端がありそうです。
薬局での調剤は、ジェネリック等の違いを除けば、支払い額は同じです。
お取りよせになるかどうかは、必ずしも薬局の規模によるわけではありません。お取り寄せで手間をかけたりするのは心苦しいのは薬局も同じです。
薬局は薬をもらうところでもありますが、そのお薬を使ってよいかどうかを十分考えてくれる薬局、薬剤師をお選びください。