何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

金で人はやる気を出すか?

2010-11-19 22:29:50 | 思いつくまま
金銭報酬は「やる気」をくじく!? 脳科学実験で裏付け 産経新聞 11月16日(火)7時57分配信

 やりがいがある課題でも、金銭報酬によって自発的な「やる気」が低下してしまうことが、玉川大学脳科学研究所の松元健二准教授やドイツ・ミュンヘン大の村山航研究員らによる脳科学実験で裏付けられた。このようなモチベーションの変化は「アンダーマイニング効果」と呼ばれ、行動実験では知られていたが、脳活動の変化をとらえたのは初めて。米科学アカデミー紀要(電子版)に発表する。
 
 大学生の男女28人を成績に応じた金銭報酬を提示したグループと、報酬を提示せずに実験後に定額の報酬を払うグループに分け、ストップウオッチをできるだけ5秒近くで止める課題をやってもらった。実験中の脳活動の変化を機能的磁気共鳴画像診断装置(fMRI)で測定すると、最初の実験では両グループとも課題に対する意欲や達成感に関係する前頭葉や大脳基底核が働いていた。しかし、報酬を支払わないことを告げた2度目は、報酬を約束されていたグループでは脳活動の高まりが消えて「やる気」が低下したのに対し、最初に報酬が提示されなかったグループは、1回目と同様の脳活動を示した。機械的にストップウオッチを止めるだけの「やる気の起きない課題」では、このような脳活動の変化は見られなかった。

 また、休憩時間の行動を観察すると、報酬を提示したグループで課題に取り組んだのは14人中5人だったが、報酬と無関係のグループは14人中12人が積極的に課題を楽しむなど、自発的な「やる気」の差が顕著にあらわれた。
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 儲からないより儲かったほうがいいけれど、儲かることが何よりの歓びだなんていうのは違うと思う。「俺はみんなの給料を上げたいんだよ」という社長がいるが、それはまったくの口実で、何よりも自分の立場を守り、自身の給料を上げたいだけ。エゴ以外の何ものでもない。

 利益確保が目的で、一丸となって頑張ろう、などというのもどこか違うと思う。計算してみたらそうなったということに、いったいどれだけの楽しみがあるというのだろう。やりがいは仕事を通じて、顧客と接する中に生まれる。それを評価されることが何よりもうれしいのではないか。

 結果として、ひとつずつの集積が、ある一定の利益になればいい。そのラインに達しないということは、まだまだ評価されていないということであって、評価に見合うだけの価値を提供できていないということだろう。
 価値を上げることに躍起になりこそすれ、価値が上がりにくいように内部を抑制する経営戦略は縮小均衡を招くだけではないだろうか。

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