何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

【ジェネリック】 メーカーが使用に足を引っ張っている?

2010-10-30 13:24:14 | ジェネリック de リ・スタート!
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┃ ★ ジェネリック de リ・スタート!
┃  -治療レベルを下げずに、支払いはリーズナブルに-
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┃       2010.8.22  Sun.   通巻65号
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 みたキタ企画、薬剤師のsukeです。

 このメールマガジンは、ジェネリック医薬品(後発医薬品)が
適切に使用されることを目的として、話題を提供しています。

◆ジェネリックの使用をためらっている一般のかた
◆ジェネリックの適切な使用促進に悩んでいる薬剤師
◆ジェネリックについて興味や関心のあるあなた

 といった皆さんにお読みいただきたいと思います。

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☆ メーカーがジェネリック使用推進を妨害している?
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 そもそもジェネリックへの代替調剤というのは、変更を認める場合、
先発品の処方に対し、医師は処方せん右下にサインをしなければよい
という、たいへん簡単な手続きによって行われます。

 つまり、医師はよく知っている先発品名で処方を書きさえすればよいのです。
わざわざジェネリック名に書き変えて、処方を書く必要はありません。

 その際、一般名(成分名)を用いて処方しても構いません。
 薬局では、一般名をもとに、適切な医薬品を用意します。
 
 なんと単純なことなのでしょう!
 だからジェネリックの使用を増やすことができるのです。

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 ジェネリックが使われるというのに、それでは不足に思う人がいるようです。

 なんとそれは、ジェネリックを製造販売しているメーカーです。
 なぜ? と思われるかもしれません。

 それは、ジェネリクメーカーは、ジェネリックであれば何が使われてもよいの
ではなくて、自社のジェネリックを使ってほしいからなのです。

 ジェネリックにおいて、特定のメーカーのジェネリックが図抜けて品質がよい
ということはありません。
 一部に若干の工夫や特徴を設けている製剤が見られることがありますが、
だからといって他の製剤と効果の面で優れているというものではありません。

 国民からすれば、どのメーカーのジェネリックでないと困るというケースは
ほとんどないといってよいでしょう。

 しかし、ジェネリックメーカーはそれでは困るのです。

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 そのせいなのでしょうか、ジェネリックが処方されていながら、
処方せんの右下に「変更不可」と記載されている処方が散見されます。

 なぜ特定のジェネリックメーカーの製剤を「指定」しなければいけないのか、
ほとんどの場合、処方時点では患者さんに説明がありません。

 処方段階で、自社のジェネリックを「指定」してもらい、
薬局において患者の選択を許そうとしない処方が目立つのです。

 世の中でジェネリックは使用されるかもしれませんが、特定メーカーの
ジェネリックを調達しなければならない薬局や卸はたいへん苦慮しています。

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 ジェネリックの使用促進とは、単にジェネリックの使用量が増えればいい
のではなくて、使用されやすい環境も築いていかなければなりません。

 毎年、新しいジェネリックも登場しますので、その流れは将来に対して
考慮されたものである必要があります。

 医療は国民(患者)中心であるべきなのに、自社の売り上げ拡大のために
その仕組みに介入するジェネリックメーカーは、
使用促進の協力者なのか、妨害者なのか、いったいどちらなのでしょう・・・。

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 メーカーを指定する処方というのは、もともとは先発品メーカーがとろう
とした手段でもあります。今も、「先発品名+変更不可」で記載されている
処方は、しばしば見られます。

 さらに昨今、先発品メーカーは「医薬分業」に対しても、介入しようとしている
という意見が聞かれます。
 それは何かというと、院外処方から院内処方に戻そうとする動きです。

 院内調剤にすれば、当然、院内採用の薬剤が用いられます。
 院外処方にするから、ジェネリックに変更されてしまう・・・、
ならば院内投薬に戻してしまったらいいのではないか、と考えるようです。

 分業のメリットは失われ、院外処方による情報公開もなされません。

 院内採用が先発品なら、売り上げが見こまれますし、
院内調剤なら、処方動向が把握できます。

 医療機関担当のMRにとって、医師にプロモーション活動をしても、
院外処方がなされてしまうと自身の成績につながらないばかりか、
ジェネリックに変更されてしまうという、いったい何をやっているのか
わからない状態を避けたいという思いのようです。

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 製薬メーカーはテレビで、病気で困っている人を助けたいとか、
健康を応援するなどと、イメージ戦略的なコマーシャルを流していますが、
表向きと実態はかけはなれているように思えます。

 薬局にとっては、医薬分業の否定にジェネリックが絡んでくるとなると、
複雑かつ重大な局面を迎えます。

 メーカーの都合に医療が振り回されることは、何としても避けたいものです。

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 皆さんも、今のジェネリックの使用状況について、何か気になることは
ございませんでしょうか。
 何でも構いませんので、感じることや思うことがあればエピソードを添えて、
是非お知らせください。

 取り上げてほしい話題、感想等、些細なことでも構いません。

 お送り先は、 tamsuke@gmail.com です。
(@は小文字の「@」に変えてお送りください)

 お待ちしています! それではまた次回! (^^)/

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☆☆☆【みたキタ企画よりお知らせ】

 みたキタ企画では、ジェネリックについてご相談をお受けしています。

●個人的な疑問がある、相談したいという要望(一般のかた)
●ある集まりで、話をして欲しいという要望(一般のかた)
●どうやってジェネリックを進めていくとよいか悩んでいる(薬剤師)

 ご要望があれば相談に応じますので、ご遠慮なくお知らせください。 
 現状から一歩前進できるよう、そのお手伝いができればと思います。

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☆☆☆ メールマガジン 【ジェネリック de リ・スタート!】

■発行 : みたキタ企画
■発行人: suke
■ご感想やご質問等の宛先 --> tamsuke@gmail.com
 (@は小文字の「@」に変えてお送りください)
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Comments (4)
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僕の人生を変えた29通の手紙

2010-10-30 09:18:20 | Book Reviews
「僕の人生を変えた29通の手紙 最も高い壁は、自分の心の壁 福島正伸・著、日本実業出版社、2010年11月1日

p.21 「理想はしょせん理想でしかないよ。現実にならないから、理想っていうんでしょ」
 「ろくに理想も描けないままでいるから、ただ目の前で起きる現実に左右されているんじゃない。」

p.47 不満ばかり言う上司に、ついていこうと思う部下はいないっていうこと。だったら、いつも笑顔で不満を言わない上司になろうって決めたの。

p.107 僕は、ただ“空飛ぶ車”のような格好いい車を開発したかったのではなく、ワクワクする商品を通して、人々を笑顔にする瞬間を提供していきたかったってことをね。

p.162 ははは、迷っていたから、決めることができたんだよ。迷うことは、迷わなくなるために必要な時間なんだから、そして迷った人ほど、決めたときには魅力的な人間になるんだ。

p.174 「一日で変わらないものはあっても、一生かければ変わらないものはないから。相手がどんな対応をしてきたかなんて、どうでもいいじゃないの。自分がどうするかを決めるのよ。相手に期待するんじゃなくて、自分自身が変わる努力を続けることが大切だと思うわ」
 「自分が変わる努力。しているんだけどなぁ・・・・・」
 「ねぇ、自分が努力していると思っているうちは、まだ本気じゃないわね。本気で努力をしている人は、いつもまだまだ努力が足りないって言うものよ。そして、相手の思いを超える努力をしたときに、相手も変わるのよ」

p.186 「自分が成長したいと思ったら、どんな相手からでも学ぶことができるはずだよ。でも、相手を思い通りにしようと思ったら、困った人ばかりになる。受け入れられない人がいるってことは、自分が成長できる最高の機会だと思うがね」

p.215 一流とは、その道を突き詰め続けている人たちだ。だから、同じところにとどまろうとはせず、終わりなき道を進み続けている。そこには成功も失敗も関係ない。あるのは、昨日の自分を超えていく挑戦だけだ。


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