何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

チーム・バチスタの栄光( 上)

2010-10-24 16:56:12 | Book Reviews
「チーム・バチスタの栄光(上)」 海堂尊・著、宝島社文庫599、2007年11月26日
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運営方針の差か

2010-10-24 11:53:21 | 思いつくまま
中日、分析力の勝利 日本シリーズへ備え万全  産経新聞 2010年10月24日(日)00:06 
 自然発生的にできた歓喜の輪。そして胴上げが6回。「俺も、やらない予定でいたんだ。でも選手が胴上げしてくれるって言うんだもん」と落合監督が珍しく相好(そうごう)を崩した。

 追いつ追われつのシーソーゲームは同点で迎えた九回1死一、二塁から、4番和田の左越えの一打でサヨナラ勝利。3年ぶりのCS突破は、勝つための準備を決して怠らない、落合中日の真骨頂といえる結果だった。

 「オレには、資金のことは一切頭にない。金を出すのは、オレじゃないからな。それでも、選手が力を出せる。その環境を作らないといけない」

 情報分析のためのスコアラーは10人。他球団の倍近い人員だ。セの5球団には各担当を置き、試合前の練習から徹底マーク。今CSも初戦の巨人先発を中3日の東野と見抜き、ミーティングで分析。レギュラーシーズン終了から中17日のブランクをモノともせず、一回から4点を奪った。「あれがすべて。あそこをスッと入って、流れがこうなった」と落合監督。パのCSにも2人のスコアラーが密着、日本シリーズへの備えも万全だ。

 8人の1軍用の打撃投手は左右4人ずつ。試合前に「全員が左も右も練習できる」(落合監督)ようにするためだ。勝つための先行投資は惜しまず、現場がこれを生かす。監督7年目でBクラスなし、4度目の日本シリーズ進出の結果が、すべてを物語る。
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 久々にナイター中継を見た。ジャイアンツの重量打線に対し、中日の投手陣がものすごく慎重にコントロールミスに気をつけて投げているように感じた。ジャイアンツの投手がそうでなかったわけではないのだろうが、一球一球を大事にしているように伝わってきた。

 落合監督やドラゴンズが、選手の育成を重視し、その力を最大限に活かそうとしていることが、最後に花開いたようだ。他球団も、大なり小なり、それを考えないはずはないと思うが、他の観点との優先度、バランスや力の入れ具合といったものなどが、きっと異なるのだと思う。

 観客動員数や親会社の都合などといった試合の勝敗とは直接関係のないものが入り込む余地を最小限にとどめ、監督以下、現場を信用し、任せる。何を差し置いても、選手を育成し、その力を発揮することに迷いなく取り組もうとした、いわば運営方針の勝利だったのではないだろうか。
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