「安売りしない会社はどこで努力しているか?」 村尾隆介・著、大和書房、2010年10月5日
p.12 「売れなければ、値下げをして売る」は、誰にでも簡単に思いつく発想です。でも、これを繰り返していたら、企業としても個人としても、ビジネスの能力は永遠に高まりません。
逆に、「ちょっと高いけど、喜んで支払ってもらえる会社やお店を目指す」と決めたら、そこには絶え間ない工夫と努力、現状に決して満足しない向上心が必要になってきます。商人としての能力を伸ばす機会が格段に増えてくるのです。
p.18 「自分の困りごとを解消してくれるなら、多少高くてもかまわない」
お薬手帳は、自分の問題を解決し、危険から守ってくれるものだと、患者さんが理解したら、もっと広まるだろうし、前向きに活用されるようになるだろう。
p.20 価格で選択するお客さまとは異なり、ファンにとって価格差は、さほど気になりません。それよりも、その会社の姿勢に対する共感や応援が、その会社を選択し続ける動機となっています。
p.23 比べられているのは、決して価格だけではありません。会社の哲学や使命感、「社会に役だっている度」のようなものも、全部まとめて比べられているのです。そんな時代において大切なのは、会社自体をブランド化し、会社自体のファンを増やしていくことです。
p.25 安売りしない会社は、例外なく「スタッフの強化」に多大なエネルギーと時間を費やしています。商品やサービスだけではなく、「接していて気持ちがいいスタッフ」も、料金の中に含まれているち捉えているからです。それどころか、そここそが「うちの価値」と考えている会社も少なくありません。
p.60 ビジネスの成功の秘訣は、関わるメンバーが「そのビジネスを心から楽しめたか?」にあるような気がしてなりません。
p.61 価格は数字ではありますが、そこには文章と同様に、メッセージ性があります。
p.67 将来に不安を感じているお店は、「お客さまを待つ」という傾向にあること。逆に、「お客さまは自らつくるもの」というスタイルで動くお店は、おのずと世の中の変化にも敏感となり、前者に比べ、先行きに不安も少ないようです。
「お客さまをつくる」という姿勢を持っているお店は、地域でのコミュニティ活動に熱心なところが多いです。
p.84 会社としての想いや人柄が伝わるような“情報のギブ”が良いと思います。それにより「大切にされている」と感じられれば、お客さまは、それだけでも嬉しくなります。
p.87 「価格を下げずに、価格を上げていく」という発想ができるか否かには、少なからず「はじめての会社」「はじめてのボス」が影響しています。安易に値引きをして売る会社や上司の下で経験を積んできたスタッフは、その後もそうしていく傾向があります。
p.100 スタイルを持ってういる会社は、言い換えれば「らしさ」を持っている会社です。「ただ商売をしている」ではなく、「らしさ」があるから、ファンが生まれるのです。お客さま異常のファンがいてくれれば、互いに敬意を払いながらのビジネスが可能になるので、必然的に値引きや価格交渉が減ってきます。
p.106 「たかが、スペルミス」ですが、それを見たときに、人は会社に対して「プロフェっしょナリズムの欠落」のようなものを感じ、もっといえば「他のことも手を抜いているのでは?」と疑いが生まれることもゼロではないはずです。
たとえば薬袋誤記や入力ミスのように、薬局から見れば些細なことであり、健康被害に結びつく可能性は少ないようなものであっても、患者側から見れば不注意であり、その程度の慎重さや注意力で調剤が行われている、患者と向き合っているのではないか、と腹の中を透かして見るような思いをするだろう。 #RM
p.122 「ブランドプロミス」、「ブランドとは約束のこと」という定義があるくらい、約束はブランディングの世界ではキーワードになっています。誰との約束? 売り手が、顧客との間に交わしている約束です。
p.122-3 売り手が、「いつ、どこでも、その価値を提供する」という約束を、買い手であるお客さまにしてくれている結果です。その安定感があるから、私たちは安心してリピーターになれるのです。
この約束事は、「ブランドプロミス」と呼ばれています。ブランド会社として、お客さまとの約束を明確にする。その約束を日々果たしているから、ブランドとしてみとめられる。こんな循環になっています。
p.128 「誰かの困りごとを解消すれば、安売りに走らなくてもいい」
p.142 規模から考えても、チームビルディングは小さな会社の方が、大きな会社に比べて実行しやすいのです。なので、ここは心底楽しみながら取り組みましょう。「大きな会社にできないことは全部やる」これこそが小さな会社の戦略です。
p.145 「見学者が常に絶えないような仕事場を目指す」。これこそが私がプロジェクトの成功のために現場で掲げる、ひとつのサブコールです。
p.158 スタッフが、自発的に喜びの声を集めるアクションを取りはじめたら、「チーム力が上がってきた」と判断してもいいでしょう。気がつくスタッフは、ここで気がつきます。
「喜びの声を集めるためには、まず自分たちの仕事に関係する人たちに、先にこちらから喜びの声を伝えてあげることが一番だ」ということに。
★★★★★
p.12 「売れなければ、値下げをして売る」は、誰にでも簡単に思いつく発想です。でも、これを繰り返していたら、企業としても個人としても、ビジネスの能力は永遠に高まりません。
逆に、「ちょっと高いけど、喜んで支払ってもらえる会社やお店を目指す」と決めたら、そこには絶え間ない工夫と努力、現状に決して満足しない向上心が必要になってきます。商人としての能力を伸ばす機会が格段に増えてくるのです。
p.18 「自分の困りごとを解消してくれるなら、多少高くてもかまわない」
お薬手帳は、自分の問題を解決し、危険から守ってくれるものだと、患者さんが理解したら、もっと広まるだろうし、前向きに活用されるようになるだろう。
p.20 価格で選択するお客さまとは異なり、ファンにとって価格差は、さほど気になりません。それよりも、その会社の姿勢に対する共感や応援が、その会社を選択し続ける動機となっています。
p.23 比べられているのは、決して価格だけではありません。会社の哲学や使命感、「社会に役だっている度」のようなものも、全部まとめて比べられているのです。そんな時代において大切なのは、会社自体をブランド化し、会社自体のファンを増やしていくことです。
p.25 安売りしない会社は、例外なく「スタッフの強化」に多大なエネルギーと時間を費やしています。商品やサービスだけではなく、「接していて気持ちがいいスタッフ」も、料金の中に含まれているち捉えているからです。それどころか、そここそが「うちの価値」と考えている会社も少なくありません。
p.60 ビジネスの成功の秘訣は、関わるメンバーが「そのビジネスを心から楽しめたか?」にあるような気がしてなりません。
p.61 価格は数字ではありますが、そこには文章と同様に、メッセージ性があります。
p.67 将来に不安を感じているお店は、「お客さまを待つ」という傾向にあること。逆に、「お客さまは自らつくるもの」というスタイルで動くお店は、おのずと世の中の変化にも敏感となり、前者に比べ、先行きに不安も少ないようです。
「お客さまをつくる」という姿勢を持っているお店は、地域でのコミュニティ活動に熱心なところが多いです。
p.84 会社としての想いや人柄が伝わるような“情報のギブ”が良いと思います。それにより「大切にされている」と感じられれば、お客さまは、それだけでも嬉しくなります。
p.87 「価格を下げずに、価格を上げていく」という発想ができるか否かには、少なからず「はじめての会社」「はじめてのボス」が影響しています。安易に値引きをして売る会社や上司の下で経験を積んできたスタッフは、その後もそうしていく傾向があります。
p.100 スタイルを持ってういる会社は、言い換えれば「らしさ」を持っている会社です。「ただ商売をしている」ではなく、「らしさ」があるから、ファンが生まれるのです。お客さま異常のファンがいてくれれば、互いに敬意を払いながらのビジネスが可能になるので、必然的に値引きや価格交渉が減ってきます。
p.106 「たかが、スペルミス」ですが、それを見たときに、人は会社に対して「プロフェっしょナリズムの欠落」のようなものを感じ、もっといえば「他のことも手を抜いているのでは?」と疑いが生まれることもゼロではないはずです。
たとえば薬袋誤記や入力ミスのように、薬局から見れば些細なことであり、健康被害に結びつく可能性は少ないようなものであっても、患者側から見れば不注意であり、その程度の慎重さや注意力で調剤が行われている、患者と向き合っているのではないか、と腹の中を透かして見るような思いをするだろう。 #RM
p.122 「ブランドプロミス」、「ブランドとは約束のこと」という定義があるくらい、約束はブランディングの世界ではキーワードになっています。誰との約束? 売り手が、顧客との間に交わしている約束です。
p.122-3 売り手が、「いつ、どこでも、その価値を提供する」という約束を、買い手であるお客さまにしてくれている結果です。その安定感があるから、私たちは安心してリピーターになれるのです。
この約束事は、「ブランドプロミス」と呼ばれています。ブランド会社として、お客さまとの約束を明確にする。その約束を日々果たしているから、ブランドとしてみとめられる。こんな循環になっています。
p.128 「誰かの困りごとを解消すれば、安売りに走らなくてもいい」
p.142 規模から考えても、チームビルディングは小さな会社の方が、大きな会社に比べて実行しやすいのです。なので、ここは心底楽しみながら取り組みましょう。「大きな会社にできないことは全部やる」これこそが小さな会社の戦略です。
p.145 「見学者が常に絶えないような仕事場を目指す」。これこそが私がプロジェクトの成功のために現場で掲げる、ひとつのサブコールです。
p.158 スタッフが、自発的に喜びの声を集めるアクションを取りはじめたら、「チーム力が上がってきた」と判断してもいいでしょう。気がつくスタッフは、ここで気がつきます。
「喜びの声を集めるためには、まず自分たちの仕事に関係する人たちに、先にこちらから喜びの声を伝えてあげることが一番だ」ということに。
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