『自分の壁を破る人破れない人 「生きる」にもちょっとした技術がいる』 渡部昇一・著、三笠書房、1998年9月20日
p.5 物事を簡単に諦めるという傾向は最近の人によく見られることである。これはその人がこれまでに一つの事に真剣に取り組んだことがあまりないために、自分にできることとできないことがわからず、必要以上に臆病になっているにすぎないのではないか。「できない理由」など探し始めたらきりがない。そこをグッと押さえて、やるための意義を見つけていくことが人生の醍醐味なのである。
p.7 人生でいちばん大事なことは何か、一つあげよと問われたら、私は躊躇なく「できない(やらない)理由を探すな」と言いたい。
p.29 研究生活を送るためには、束縛や拘束はなるべくないほうがいい。
p.82 それはともかく、児玉源太郎にせよ、チャーチルにせよ、自分の地位だとか、自分の利益などといったことにはこだわっていない。私利私欲で動くのではなく、視点を常にグローバルに据え、国のため、国家のために体を張っているのである。このようなことから、本物のプライドは生まれてくる。プライドというのは、自分を超えたものの価値を認めて、その原則に従って生きているという誇りなのである。それが備わったとき、自然と気品や品格が人間に出てくるのだ。
p.5 物事を簡単に諦めるという傾向は最近の人によく見られることである。これはその人がこれまでに一つの事に真剣に取り組んだことがあまりないために、自分にできることとできないことがわからず、必要以上に臆病になっているにすぎないのではないか。「できない理由」など探し始めたらきりがない。そこをグッと押さえて、やるための意義を見つけていくことが人生の醍醐味なのである。
p.7 人生でいちばん大事なことは何か、一つあげよと問われたら、私は躊躇なく「できない(やらない)理由を探すな」と言いたい。
p.29 研究生活を送るためには、束縛や拘束はなるべくないほうがいい。
p.82 それはともかく、児玉源太郎にせよ、チャーチルにせよ、自分の地位だとか、自分の利益などといったことにはこだわっていない。私利私欲で動くのではなく、視点を常にグローバルに据え、国のため、国家のために体を張っているのである。このようなことから、本物のプライドは生まれてくる。プライドというのは、自分を超えたものの価値を認めて、その原則に従って生きているという誇りなのである。それが備わったとき、自然と気品や品格が人間に出てくるのだ。