何かをすれば何かが変わる

すぐに結論なんて出なくていい、でも考え続ける。流され続けていくのではなくて。
そして行動を起こし、何かを生み出す。

一流の人になる法則

2010-08-03 22:33:14 | Book Reviews
一流の人になる法則 大運を引き寄せる人! 渡部昇一・著、三笠書房(知的生きかた文庫)、2003年12月10日

p.17-8 このような姿を見ていると、適性などとあまりこだわらないほうがいいのではないかと思えてくる。もしも何かについて天才的な素質があるなら、適性などいちいち考えなくても、そのうち自然にその素質が表に出てくるだろう。
 だから、天才であってもそうでなくても、適性の心配などあまり必要ないと思う。
 とくに最近の若い人たちは、適性を重視しようとする傾向があるようだ。何に向いているのかとか、自分の適性は何なのだろうと、四六時中考えているように感じる。
 そういうことを考えるのは何か深慮な姿に思えるのかもしれないが、実は全くその逆で、これは無駄なことを、ああでもない、こうでもないと考えているにすぎない場合が多いのである。

p.19 要は、適性があるとかないとかを考えず、自分の置かれた環境の中で、ある程度のところまで頑張ってみることだ。生き方がぶきっちょだといわれようが、反応が鈍いといわれようが何だろうが、周囲の目などは気にせず、とにかくひたむきに一所懸命にやってみる。そして、これでとりあえず一丁前、というとことまでいければ、大方は大丈夫なのだ。

p.45 孔子もまた、成功したとしても、威張らず、驕らず、成功は自分の力だけで得られたものではない。それも天命であると感謝する気持ちが大切だといっているのだ。

p.75 「俺はそのようなことは決してしない」という強い自尊心、死をも恐れない強烈なセルフ・リスペクト(self respect)が、漢の高祖にも、頼朝にもあったのだ。そして、これを持てる者が、本当の意味でのリーダーとなっていくのである。このセルフ・リスペクトこそが、人間の器量ということなのだと思う。

p.82 気前がよくて、怖い存在という点だけで見れば、親分肌といえなくもないのに、彼(=ヒトラー)が成功したリーダーになれなかったのは、やはり人間を把握したのではなくて、抑圧したからだろう。

p.106 危機的な状況でトップに立つ者がうろたえたり、顔色を変えているようだと、下の者は戦意を失い、戦いには負ける。戦いの場で艦橋に立って動かなかったというように、最高司令官たる者は、何が起ころうともピタッとして動かないという姿勢が重要なのだ。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする