先週の日曜は、能美市の弓道大会だった。40周年記念大会で、能美市の協会長のご挨拶に涙がでてしまった。
二親を介護している妹が、時々弓道場で弓を引くという句を紹介された。弓道というのはなんと心の安らぎになることかという気持ちと、妹が日ごろの介護の辛さを忘れて弓を引く姿が浮かぶのである。この句は、わたしが殿の闘病中に時折、加賀の弓道場へ弓を引きに行っていたことを思い出させた。「今日、行ってきてもいい?」と、聞くと「大丈夫・・。」と、力なく笑っていた殿を思い出した。わざわざ、病気の旦那を置いて弓道場へ行かなくてもと思ったが、時折、夜の8時から9時半までの1時間半、道場のみんなと過ごした。そのことを思い出した。
その句をメモしておけば良かったのに、忘れたなあと思った。協会長に、大会のお礼と、次の週末の「女子の講習会」のために、能美市の方々にお世話になるお礼をはがきで送った。
昨日、土曜に「第1回加賀地区女子講習会」を、能美市で行った折り、協会の方にことづけて句のコピーを会長さんよりいただいた。
「白寿近き 二親介護する妹が 月に一二度 弓場(ゆば)に立ちをり」
その妹さんの気持ちが、痛いほど分かるのである。中日歌壇に投稿された東海市の女性の方の句である。そして、それを紹介された会長さんの優しさが嬉しかった。心をうたれる気持ちがまた他の人の心をうつ。
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