いざ白山へ同窓会仲間と行く。昨日一日中弓道大会で立ちんぼしていただけで「死にそー」とか言っていたのに、一体登れるのだろうか。
別当出合でみんなと待ち合わせて登山届を出して9時40分より登り始める。本日は観光新道から室堂までゆっくり行くということで出発。
観光新道は途中に「殿が池避難小屋」があるが、トイレは使えないし、水もないので、スポーツドリンク他2リットルを持ち、首にはクールコアを濡らして巻いた。たっぷり日焼け止めを塗った上に、日焼け止め用のアームカバーをはめて万全にして登るが、ちりちりと焼けているのが分かる。
尾根に出るともろに陽が当たり、休憩の為に立ち止まるのもつらい。友達が持って来てくれた傘の下に入る。先日、孫と気温を測っていたときに、5℃違うことを実証済みだ。ありがたいが傘をさして歩くと、ストックが使えない。
年配の女性の方達は逞しい。炎天下でじっと休んで、また歩き出し、抜きつ抜かれつして登ったが最終的にはわたしは息が上がって、抜かれたまま室堂へ到着となった。山は競争して登るのではないが、あまり遅いと同行している人のペースが乱れると思う。いつも友達が合わせてくれるが、結構ストレスになっているのではないかと思って頑張ると、かえって途中で脚が出なくなる。
じりじりと焼けて、スルメになった気がした。じわっと身体がそっくり返りそうだ。
ひたすら歩き、日陰では休み、休憩を多くとる。スポーツドリンクで口の中は甘くなっているのに、口の周りはしょっぱい。無駄な外出はしないでくださいと言うのに、山に登る人の多いこと。これは無駄な外出ではない。無謀な登山である。意識が遠のきそうだ。血圧と、高度との関係を考えていた。高度が上がると、息がしにくくなるが、特にわたしは低血圧なのでどうなるんだろう。高度が上がり気圧が下がると・・・と、余計なことを考えてトロトロ歩く。
ようやく室堂に到着。6時間半かかった。ここで生ビールをくいっといこうと思ったら、 生ビールは売り切れだって。残念だ。
ぎゅうぎゅうの山小屋ではあるが、夕食を取ってすぐ着替えて寝た。もうすることはない。ひたすら寝て、3時には起きて日の出を見る予定だ。ヘッドランプを点けるのが下手くそで、迷惑にならないように毛布をかぶって練習をした。今頃練習するのはひんしゅくである。しかし、3時までに、もう一度着替えて、コンタクトレンズを入れて、頭の上の棚に並べスタンバイしておかなくてはならない。
となりのじいちゃんは25年ぶりに登って、熱中症になりかけたと話していた。山での昔取った杵柄というのはあてにならないものである。用心、用心。
さて、起きれるのだろうか??