記念誌
2016-07-17 | 弓道
学校、会社、趣味の会などの団体が継続していくと、なぜか区切りのよいところで記念誌を出す。今年は、石川県弓道連盟も70周年である。
活躍した人を称え、懐かしみ、みんなが歩いてきた道を振り返るんである。
と、称号者の物故者の射影を出すので、データで送ってほしいという。これは困った。長いこと弓を引いていると、動画を撮って研究はするものの、あまり写真は撮っていない。若い時に撮った写真はあるが、データはない。
いろいろ探したら、我らの協会の写真専属のkomeさんが、2012年の初射会の時の写真を撮ってくれてCDに収めてあった。感謝だ。しかし、放射線治療で浮腫んでいる殿である。元気な時の写真がいいなあと思う。
このところ、弓道教室があって、みんなで交替に指導しているので、道場は休まず行っている。夏休み前で、子どもも早く帰るし、相変わらず父の病院通いもあって、忙しくてしみじみしていなかったので、写真を見ていたら泣けた。殿がきれいに整理してあり、家族の出来事もデータをプリントアウトして、きれいにファイルしてあるのがアルバムの本棚から出てきた。日記やアルバムを繰り返し見るのは辛い。
けれど、殿が長い間弓を引いていた事実を残してもらえるのは嬉しいかもしれない。殿が、みんなと一緒に参加できる最後のお仕事かもしれない。それとて、10年20年経ったら忘れられてしまうだろうし、わたしだっていなくなるかもしれないけれど、今この時にみんなで何かをするということが、団結力なのかもしれない。微力でも功績は称えたい。