Straphangers’ Room2022

旧Straphangers' Eyeや習志野原の掲示板の管理人の書きなぐりです

被害が大きいのはトラックの身勝手走行

2023-07-11 20:48:37 | 交通
これから夏休み、旧盆帰省と長距離を運転する機会が増えるシーズンですが、高速道路や幹線道路を走っていていつも不満に思うのがトラックのマナーです。ところが定期的にトラックがこう走るのは訳がある、と正当化する記事が出ているのはどうしたことか。

車間を不必要なまでに空けるのはギアチェンジが嫌だから、とか、少しの減速も嫌だから追越車線に出て並走状態でじわじわ抜くとか、トラックの正当化に過ぎない迷惑行為をいけしゃあしゃあとメディアが掲載するという神経を疑います。

トラックに「訳がある」のであれば、自家用車ガー、と批判する我々にも当然「訳がある」わけで、なんでトラックのわがまま、身勝手走行で我々が時間を無駄にしないといけないのか。レジャーのくせに、というのでしょうが、時間が限られた休日に、身勝手なトラックのせいで無駄な時間を費消させられることは耐えがたい不公平です。

そもそも速度差がそれほどないのだからおとなしく前車について走っても遅くなる時間は大したことがないのに対し、速度差がある(別にスピード違反ではなく、高速道路では乗用車は100~120㎞の上限に対し、大型貨物は80㎞上限と大きな差がある)乗用車が進路を「妨害」されることによる時間的不利益はトラックが追越などを我慢することで失う時間の比ではありません。

今回のネットの記事で呆れ果てるのが、車間を開き過ぎることへの正当化で、高速道路ならまだしも、信号交差点がある一般道でこれをやられると、本来は通過できるはずの信号に引っ掛かります。信号による停止は全く進めない状態で、しかも1分とか停止を強いられますし、最悪のケースは渋滞区間であれば交差道路からの流入で青信号でも信号交差点が通過できなくなるような変化も招くわけで、1台の身勝手走行が果てしない迷惑を招きます。本来想定している、そして普通に走れば実現できる処理台数を処理できない、つまり1台のわがままが渋滞を作るのですから。

運転手の不注意で左折巻き込み事故が多発し、バスなど大型車が左折時に一旦停止するという悪弊が定着してしまいましたが、これも左折レーンがほとんどない我が国においては青信号での処理台数を極端に減少させる「作られた渋滞」の元凶です。交通は円滑であることが第一であり、その方が事故は起こりにくいのです。「羹に懲りて膾を吹く」てき行為や身勝手走行で円滑な交通を損なうというのは、かえってリスクを高める行動であるという自覚はあるのか。厳しくその非は問うべきです。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿