自民党の政治家は、とにかく政権与党であることが第一優先の目標で、日本の将来とか、世界の中での日本の役割などには関心が薄くて、まともな研究課題には全く疎い政治家ばかりである。
とにかく政権与党になって、とにかく閣僚に就任できれば、政治家になった目的を成就して、それでお終いになってしまう。
将来世代にとって、何が重要であるのか、何を実現して社会を進歩させることができるか、など、政治家の信念もなく権力だけを志向する。
安倍晋三という政治家にとっては、とにかく、日本国憲法を改定して、自衛隊が海外で武力を振るうことができるようにするのが夢だ。
そのためだけに政治家に執着して、後の政治目標などは、政権を維持するだけの手段として、その都度、1年ごと選挙戦術のためだけだ。
社会を変革するようなノーベル賞級の研究は、20年から30年間を一筋に粘り強く追求して、初めて世界レベルの評価が得られる。
安倍政権が世界に率先して成し遂げた、いや遂げるのは簡単ではないから、掲げ続けて実行してきた政治目標は全くない。
それは、官僚の言い出す知恵に、担がれているだけであり、官僚はまた、二年ごとに交替していくので、短期の成果しか目標としない。
ノーベル賞級の研究は、腰を据えて取り組む姿勢がない組織では、全く実現できない。
いまの安倍的自民党では、その年暮らしの政治だ。