土日の連続宿直日直の時のまずい診療のひとつ。土曜日の夜に38歳女性が下腹部重苦感で受診した。症状は3か月前からで、程度は同じだという。前々日の祝日の夜にも受診していた。膀胱炎疑い?で抗菌薬が処方されていた。尿検査で血尿(RBC50~99/HPF)があったが、WBC1~4/HPFと膀胱炎の所見とは合わない。3か月からなので、何か膀胱にあるのかと思ってしまった。
食欲良好で、便通異常はない。婦人科の症状もないという。休み明けに泌尿器科外来を受診して、異常がなければ婦人科受診もという話をして、鎮痛薬を処方した。月曜日は、初めて時間外ではない受診をした。泌尿器科で腹部CTをとると、卵巣のdermoid cystだった。そのまま婦人科に回された。症状は変わらなかったが、茎捻転も否定できずということで、その日の午後に手術になった。
診察した時に、外来で腹部エコーをちょんと当てれば、すぐわかったはずだ。それでどうなるかというと、おそらく産泊の先生(土日は大学病院の応援医師)に連絡して、入院で月曜日まで経過観察になったのだろう。疲れないように、流して行こうと思っていたが、流しすぎだった。婦人科の症状がありますかというのも、生理のことを訊いただけになる。
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