なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

脳転移、鼠径ヘルニア

2016年02月15日 | Weblog

 今日は内科再来だったが、新患(大学病院からの応援医師担当)の受診者が多く、手伝っていた。81歳男性が嘔吐・腹痛を訴えて受診した。先週の土曜日に入所している軽費老人ホーム近くの病院を嘔吐・腹痛で受診した。点滴を1本受けたそうだ。症状が続いて、食事摂取できないため当院を受診した(もともとは当市に居住)。

 腹部はそれほど膨満していなかったが、腹部X線で鏡面像を認めた。腹部CTで左鼠径ヘルニアがあった。CTを診てから、処置室に行って、ズボンをぐっと下げた。鼠蹊部に腫瘤があった。以前からそこが膨隆していたそうだ。診察室でスボンをちゃんと下げなかったので見逃した、という初歩的なミスだった。すぐに外科医を呼んで診てもらった。先週の木曜日から症状が始まっていたということで、すぐに手術になった。腸管壊死はなく、無事に手術が終わったそうだ。

 これも81歳男性が左半身麻痺で受診した。地元の町の診療所にパーキンソン病で通院した。先週からうごきが悪かったが、今日はっきりと(家族が)麻痺に気づいた。よく転倒することがあるという。慢性硬膜下血腫か脳梗塞う疑って頭部CTをとると、2か所に腫瘤があり、周囲に脳f浮腫を伴っていた。これは転移性脳腫瘍だ。

 この方は膀胱癌で他の総合病院泌尿器科で治療を受けていた、詳細はわからない。膀胱癌の転移はどうなるのかと思ったが、胸腹部CTを撮ると、右肺に腫瘤があり、肺癌と判断された。副腎にも転移巣がある。膀胱癌よりは肺癌の脳転移・副腎転移と考えられる。食事があまりとれないので、入院として膀胱癌については明日問い合わせることにした。

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