8月13日(土)の日直の時に、77歳男性が左顔面と左上肢のしびれ・痛みを訴えて受診した。
7月28日にCVID-19 に罹患して自宅静養をして、8月9日に隔離解除になったそうだ。コロナの後遺症でしょうか、という。意識清明で、脱力はなかった。ふだんは高血圧症・脂質異常症・慢性腎不全で当院の腎臓内科に通院している。
その日はMRIの点検日で夜まで検査できない。頭部CTでは出血はなく、梗塞巣は発症2時間で指摘できない。地域の基幹病院に紹介も考えたが、麻痺がなく感覚障害だけだったこともあり、抗血小板薬を出して、週明け月曜日の検査とした。(すぐに紹介すべきだったかもしれない)
15日に頭部MRIを行うと、予想通り右視床にラクナ梗塞を認めた。症状は同程度だった。抗血小板薬を継続して、脳神経内科の新患日(水曜日)に予約した。
その日の午後に患者さんから連絡が来て、地域の基幹病院を受診したい、と希望された。診療情報提供書と画像を入れたCDを準備して、翌火曜日の外来予約を地域医療連携室にとってもらった。患者さんにとっては、視床痛としての痛みがひどかったのかもしれない。
金曜日に受診結果の報告が来たが、しびれ・痛みの処方はなく、抗血小板薬が継続されていた。しばらく外来で経過をみるとあった。
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