10月11日(火)に記載した、地域の基幹病院の消化器内科から問い合わせがあった患者さんのその後。
その日たまたま外来に来ていた元主治医の外科医(現在は他病院勤務で、当院は週1回バイト)に、診療情報提供書を書いてもらってFAXで送った。すると翌日(水)に転院の依頼が来た。木曜日は当方が夏休み分で不在だったので、金曜日に転院とした。
診断は、S状結腸癌術後・多発性肝転移・多発性肺転移・腎盂腎炎となっていた。発熱の原因、は左尿管が大動脈周囲の腫瘍(一塊となったリンパ節転移?)で閉塞して水腎症・尿管拡張を呈していることから、腎盂腎炎としたようだ。
スルペラゾン(CPZ/SBT)で解熱しないので、抗菌薬はメロペネムに変更したとあった。転院時も発熱は続いていた。
「癌としては予後1~3か月で、感染症が悪化すれば数日単位で急変の可能性もあると、説明している。急変時はDN(A)Rの方針となっている。」と記載されていた。
先方の病院では末梢静脈からの点滴をしていたようだ。外科医はポートを留置していたが、今年の1月に受診してから中断していたので、病棟の看護師さんとポートを使えるかどうかという話になった。
ポート感染も否定できないので、血液培養2セットを提出した。ポートから点滴するとスムーズにできたので、そのまま使用することにした。
転院後もメロペネムを継続したが、発熱が続いていた。腫瘍熱の可能性もあり、NSAIDs(ナイキサン)を開始すると、解熱してきた(併用なので抗菌薬の効果か判断しがたいが)。
癌終末期などに出している特別食(食べやすそうな食事を少量ずつ組み合わせたもの)を出していたが、食べられるようになってきた。
昨年度の夏休みは忙しくて1日しかとれなかった。今年度は4日間とることにしたが、連続では取れず、1日だけを4回となった。一応消化した。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます