今週35歳女性が上腹部痛で早朝救急外来を受診した。過去にも短期間の入院が数回あった。慢性石灰化膵炎があり、大学病院で膵管空腸(側々)吻合術を受けているそうだ。当院はそれについてかかわっていないので、市内のクリニックで紹介したのだろうか。8年前で27歳時の手術だから、アルコール性とは言い難い。特発性にあるのだろうか。ファミレスでワインを飲んだ後の症状だった。
睡眠薬を多量に飲んで入院した既往や精神科通院歴がある。入院すると数日で病棟看護師さんともめて自主的に退院というパターン7を繰り返している。γGTPの上昇を含む肝機能障害があるが、膵酵素が枯渇しているのか、ドレナージが効いているのか、血清アミラーゼは正常域だった。今回は当直医の外科医が主治医だったが、タイミングによってはかかわることがあるかもしれない。
腹部CTは、膵管空腸吻合術後ということがわかっていれば、なるほどこんな風に写るのかと納得できる画像だった。今後はどういう合併症をきたしていくのだろうか(少なくとも膵性糖尿病にはいずれなる)。
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