慢性硬膜下水腫で入院していた77歳男性は、五苓散内服で水腫の軽減が見られていた。
火曜日に前回の頭部CTから1か月になるので、そろそろ五苓散を中止できるかどうかみるために頭部CTを再検した。結果は新規の硬膜下血腫があった。
ベット柵をすり抜けて、ベット下に座り込んでいたのを看護師さんに発見されたりしていた。両上肢に(ベット柵などへの)打撲による皮下出血もある。どこかの時点で頭部打撲があったのだろう。
入院時は硬膜下水腫が目立っていたが、左右の硬膜下血腫から水腫になったものと判断された。認知症で自覚していたかどうかもわからない。
五苓散内服で順調に水腫量は減少していた。五苓散投与による低カリウム血症があり、カリウム製剤で補正して正常域になった。そろそろ休止時期のはずが、継続投与となった。
1週間後にまた頭部CTで血腫の増悪・軽減を確認する。増悪すれば脳外科紹介になる。
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