1週間前に95歳女性が急性腎盂腎炎で入院していた。抗菌薬投与(セフトリアキソン)で解熱して、食事摂取もよかった。
今週の月曜日に再度発熱があった。内科の若い先生が担当していたが、右手関節の腫脹・熱感・疼痛があった。関節炎でしょうかという。膝関節は異常がない。
X線で右手関節三角靭帯に石灰化を認めた。感染症が軽快した後の高齢女性の関節炎とすれば、偽痛風になる。腎機能には問題がないので、普通にNSAIDsで治療できる。セレコックス(100㎎)2錠分2を開始して、解熱して関節症状も軽快した。
これまでも、手関節の偽痛風を疑って手関節のX線を膝関節とセットで撮影しているが、石灰化がこれほど見えるのはあまりなかった。
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