なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

肺炎と肺癌

2015年05月08日 | Weblog

 今日は施設に入所している78歳女性が誤嚥性肺炎(尿路感染症も)で入院になり、他院からの紹介で肺癌終末期のの80歳男性が転院してきた。まあ、いつも通りの状況ではある。肺癌の患者さんは県内の病院だが、車で2時間かかる。両側肺に多発性の転移巣があり、胸水も貯留している。介護タクシーで来るはずが、朝に入院している病院から連絡が来て、現在酸素5L/分で救急車で送るという。転送する場合ではないのではと思ったが、予定通り来てもらった。来てみると、ほんとに何日持つかという病状だった。当院が地元というわけでもなく、内縁の妻の子供さんが当地(といってもそれほど近くない)にいるというのが理由で、その妻はその病院のある市内の施設に入所したままだという。数日内入院継続でよかったのではないか。

 別の肺癌・癌性胸膜炎の86歳男性は胸水が増加して反対側の肺を圧排したため、胸腔ドレーンを挿入した。昨日2L排液して、今日は800ml排液した。胸部苦痛は軽減したが、食事摂取量が減ってきている。薬剤を注入しての胸膜癒着術に耐えられないかもしれない。

 午後は入院の指示出しの後、病棟稼働率(いかに上げるか)のことなどの会議があった。内科は入院が多いので、今の状態で限界ですというしかない。

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