木曜日の早朝に腹痛の78歳男性が救急搬入された。水曜日の当直だった内科の先生が対応した。
午前3時半にトイレに行ったが、急に上腹部に激痛が出現した。症状が続き(持続痛)、救急要請した。(午前7時ごろに要請しているので、大分我慢していたようだ)
糖尿病で市内の内科医院に通院していた。既往は胃全摘術後、胆嚢摘出術後(50歳代半ば)だった。上腹部に圧痛・反跳痛・筋性防御を認めた。
腹部手術歴があるので、腸閉塞疑いとなる。単純CTが行われて、左上腹部から下腹部にかけて腸管が一塊なっている。腸管の穿孔はないだろう。
「腸管がごちゃっと一塊になって腸閉塞のようだ」となる。正確には「小腸の拡張と液貯留があり、小腸内ガス像が消失している。腸間膜の濃度が上昇して、腸間膜の拡張(うっ血)がある。」ということになる。
すぐに地域の基幹病院の外科に連絡した搬送となった。腸管壁の造影不良をみるために造影CTを要するが、先方で行われるだろう。こちらで造影CTを追加するよりは搬送が優先される。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます