なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

コロナワクチン5回目

2022年11月21日 | Weblog

 先週の土曜日にコロナワクチン5回目を接種した。市の大規模接種場で受けた。

 ファイザー社オミクロン株BA1対応のワクチンだった。BA4/5対応のワクチンを接種している会場は、すぐに予約がいっぱいになっていて、とれなかった。

 12月からはBA4/5対応ワクチンを使用する会場が多くなるので、そこまで待つかとも思った。予約をとっていたことと、4回目接種から5か月経過していたので、「受けるワクチンを早めに打つ」ということだったので、そのままBA1対応となった。

 

 居住地近くの比較的小規模の会場で駐車場が狭かった。少し早めに行ったら、駐車場の整理員から、もう少ししてから来るようにと言われた。近くの路上で15分ほど待って、接種時間10分前に会場に入った。

 たぶん大学病院からバイトで来ていると思われる若い先生にサインしてもらって、午後6時に接種した。筋注だと服をまくれないので、シャツ1枚になって受けた。

 

 その日は特に症状はなかった。翌日曜日の朝は37.3℃だったが、自覚症状はほとんどなかった。その日は副反応で外出もできないので、内科学の展望をwebで見ることにしていた。

 お昼に37.6℃になり、倦怠感があった。昼食は半分も食べられない。午後には38.4℃になって、倦怠感が強く横になったりしていた。夜は37.6℃になって、発熱に慣れたせいか、それほど苦にならなかった。

 今朝は36.9℃で倦怠感はほとんどなかった。微熱ととれなくもないが、明らかにワクチンの副反応で、午後には平熱になると思われるので、普通に病院に出てきた。

 

 コロナワクチンは1回目の時はほとんど副反応はなかった。注射部位の疼痛・腫脹・熱感は4~5日あった。2回目の時は、翌日の午後に倦怠感と熱感を感じて、体温を測定すると37.6℃だった。

 3回目は翌日に発熱があると予想していて、やはり37.6℃の発熱と倦怠感があった。3回目までは病院内での接種だった。

 4回目は大規模接種会場で受けた。翌日発熱は37.6℃で倦怠感がひどかった。体温測定は1回しかしなかったので、もっと上がっていたのだろう。土曜日に受けて、日曜日は1日寝込んで、幸い月曜には回復した。

 

 5回目は4回目とほぼ同じ程度か、倦怠感が多少ましだったかという副反応だった。注射部位の症状は1回目、2回目の時がひどかった。夜寝返りをして注射部位が下になると痛みで起きたりしていたから。

 注射部位の症状は多少痛くて、多少腫れてはいるが、それに比べるとかなり軽度になっている。全身症状は強くなっていて、局所症状は軽くなるのが不思議な気もする。

ファイザー社のオミクロン株対応ワクチンの副反応の頻度(CDC.ACIP2022年9月1日会議資料より)

 

 ICTのラウンドと会議に来てもらっている感染症の先生に、BA1対応とBA4/5対応の効果の違いを訊いたが、BA4/5対応ワクチンの効果はまだ発表されていないので、わからないと言われた。理屈からいえば、現在のBA5に対する効果は高くなっているはずだ。

従来のmRNAワクチンとオミクロン株BA.1対応ワクチンのBA.1とBA.5に対する中和抗体の推移(CDC.ACIP2022年9月1日会議資料より)

 

 ネズミの実験ではBA1対応とBA4/5対応ではBA5に対する効果に違いがなかったそうだ。(忽那先生のYahoo newsによる)ネズミでいわれても・・・。

 

 院内での接種も予定していたが、1)配給されるのはモデルナ社のBA1対応ワクチンで、副反応が強いと思っている人が多かった、2)ファイザー社製BA4/5対応ワクチン接種を希望する人が多い、という結果だった。

 地域の基幹病院に訊いたところ、院内での接種は予定していないという。それもあり、当院も当面は院内での接種はしない方針となった。(ファイザー社のBA4/5対応ワクチンが入ることなれば、するかもしれないが)

 

 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 問い合わせ~肝膿瘍 | トップ | 糖尿病腎症・ネフローゼ »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事