糖尿病の治療を中断していた44歳男性が下肢のしびれで内科外来を受診した。新患担当は大学病院から応援に来ている先生だが、外来の看護師さんが訳あり?の患者さんだと常勤医に持ってくる。糖尿病の家族歴があり、30歳ごろから糖尿病の治療をしていたが、2年前から中断している。足と足指が変色していて足背動脈は触知されるが、末梢の血流が悪いと思われた。HbA1cは10.6%で空腹時血糖が300と高かった。血管外科で診てもらうと、末梢の血流は良いそうで、足白癬症があり、単に汚いだけだった。糖尿病足のフットケアを教えられて戻ってきた。白癬症は皮膚科で診てもらうことにした。入院したくないというので、DPPⅣ阻害剤(エクア)から処方を開始して経過をみることにした。3か月前に眼科を受診していて意外に網膜症はないと言われたそうだ。毎日の焼酎3杯はアルコール性脂肪肝があり、禁酒を勧めた。
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