なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

看護科に講義に行く

2014年05月02日 | Weblog

 昨日施設入所中の79歳女性が発熱と痰のからみで受診した。大学の応援医師が診察して、胸部X線・血液検査をした。明らかな肺炎はなく、白血球数が少し上昇しているが、CRP1だった。酸素飽和度は正常で、血液検査で腎機能障害など特には異常ない。経口抗菌薬投与で帰宅となった。午後から内科外来の看護師さんに事情を聴いて、これは戻ってくるなあと予想していた。

 今日になって、痰がからんで施設では吸引できないので、連休中入院させてもらえないかと連れてきた。この患者さんは先々月に誤嚥性肺炎で入院して、それ以前から嚥下障害が進行して経管栄養の話がでていたこともあり、胃瘻造設して経管栄養を開始した。順調に経過して先月初めに施設に戻った。まあ発熱が続いたら誤嚥性肺炎だろう。胸部CTで確認してみると、肺や末梢に軽度だが、浸潤影があり、入院治療で経過をみることにした。

 今日は高校の看護科(専攻科なので短大1年生相当)の講義があった。担当は血液疾患だ。以前病院にいた腫瘍内科医がやっていたが、そのあとを引き継いだ。わかりやすい講義にして、国家試験問題が解きやすいように、試験問題からみたまとめのプリントを作成している。パワーポイントできれいな絵をみせて行いたいと思いつつ、いまだに実行していない。看護師さんも覚えることが多くて大変だ。3回の依頼だったが、時間がないので2回で終わらせてもらうことにしていて、今回が血液の基礎と貧血で、次回が白血球と血小板の話になる。

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