今日は、自宅で経管栄養を受けている81歳女性と、施設入所中の83歳男性が、誤嚥性肺炎で入院した。もうひとり80歳代の女性も誤嚥性肺炎で入院して、内科の若い女性医師が主治医になった。当院内科のいつもの風景だ。
外来に通院して定期的に輸血を受けている78最女性のCT検査で、放射線科医から連絡が来た。最初は何のことかわからなかったが、名前を聞いて思い出した。当院に腫瘍内科医がいたころに。多発性骨髄腫で化学療法を受けていた。その先生が当地域の基幹病院に転勤になってからは、そちらに通院して治療を継続していた。その後、化学療法の効果が望めなくなり、貧血に対する輸血だけを定期的に行うようになって、当院外来で診るようにと戻ってきた。腫瘍内科の医局から外来応援で来ているので、その外来に合わせて通院していた。汎血球減少症が続いているが、患者さん本人は案外元気だった。
2~3週間前から右下肢の浮腫が続いていた。今日定期の外来受診日で、外来担当医が念のため、深部静脈血栓症の可能性を否定するためと、造影CTをオーダーしていた(先生自身は午前中で帰っていた)。実際は下肢のf浮腫に左右差があり、特に動悸息切れはなく。心不全ではない。造影CTで右大腿静脈に血栓が認められた。放射線技師から放射線科医に連絡がいって、血管外科医も画像を見たそうだが、基礎疾患が骨髄腫で汎血球減少症があるので、「当科で診ましょう」とはならなかった。幸いに肺血栓塞栓症は起こっていない。
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