先々週の月曜日に発熱・体動困難の79歳女性が救急搬入された。10日前まではADL(日常生活動作)は普通だったそうだ。
CT(単純撮影後に、リンパ節腫大で造影を追加)で、鎖骨上窩・腋窩・縦隔・傍大動脈に多数の腫大したリンパ節が描出された。著明な脾腫もある。血清可溶性IL2受容体抗体は8380と著明に上昇していた。
診断は悪性リンパ腫で、精査(生検)・治療は血液内科に紹介するしかない。搬入時に救急当番だった腎臓内科の若い先生が担当していた。血液疾患に詳しい非常勤医が来る日まで待っていたが、CTを撮ってすぐに転院の手配を進めて良かったと思う。結局がんセンターに紹介することになった。
断続的な発熱が続いて、食欲も低下しているが、ふだんのADLを考慮すれば治療はできると思われるが、どうだろうか。
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