「診断力強化トレーニング」を連休中に読むことにした。50症例に28の1ページだけの短い症例もある。京都GIMカンファランスに出た症例をまとめたものだ。毎月診断に苦慮した症例を検討しているのはうらやましい限りだ。著名な研修病院の、これまた著名な先生方が集まっている。「非典型的症状を呈した日常的な疾患」が多いが、Cogan症候群なんて知らないなあ。連休明けから、新しく出た同書の「2」にとりかかろう。
消化器科の若い先生が、自分が当直の時に受診した肺炎の女子高校生を主治医として診ていた。内科の若い先生から、高熱が続いているようですと報告があった。セフトリアキソンが効いていない。入院時の白血球数は正常域で、高熱が続く割にCRPが2と低めだ。これはマイコプラズマ肺炎と判断されるが、直接言いにくかったらしい。マイコプラズマ肺炎と伝えてもらった。迅速試験(抗原)を提出するとわかりやすく陽性と出ていた。クラリス内服を処方していたので、効きが悪い時の対応なども伝えたが、処方して2日めには解熱して食欲も改善していた。
内科の若い先生から、40歳台の女性で腎血管性高血圧症が疑われる患者さんがいると聞いた。血清レニンが高値で、MRIで見ると確かに右腎動脈の狭窄があるようだ。放射線科医に相談したところ、CT Angio.で確認するよういわれたそうだ。来週の外来に来るので、腹部エコーで血流を確認して、CTの予約をする予定とした。そこまで施行して、あとは大学病院の専門科へ紹介することになる。
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