なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

コロナで死亡

2022年12月26日 | Weblog

 先週の月曜日に隣町の病院からCOVID-19の93歳女性が搬送されてきた。

 その日は普通に?デイサービスに出かけたが、様子がおかしいので(反応が鈍いということか)酸素飽和度を測定すると70%台だった。

 すぐに施設を運営している病院を受診させていた。胸部CTで両側肺に胸水貯留を認めて、左肺には浸潤影があるように写っていた。コロナの迅速検査が陽性だった。1~2日の所見ではなさそうだが、一見無症状で経過していたので、その日が発症日とされた。

 保健所からの入院依頼があった時は酸素吸入3L/分で90%弱という話だった。厳しいかもしれないということと、発症日はもっと前であり、果たして実際は何日目なのかと思った。

 入院時は酸素5~6L/分を要して、翌日には8L/分を要した。抗ウイルス薬(レムデシビル)と抗菌薬を投与したが、改善はみられなかった。CT像をみると、何とかなりそうにも思われたが、見込みがはずれた。

 末梢静脈からの点滴が困難になり、感染病棟内でCVカテーテルを挿入した。1年以上ぶりになるだろう。

 

 週末の金曜日には酸素が10L/分となって、週末を越せないと見込まれた。再度家族(息子)に連絡して、病状を伝えた(まだ濃厚接触者の隔離期間内だった)。

 土曜日から昇圧薬も入っていたが、日曜日の夕方に亡くなった。家族に連絡したが、その日は動かすことができないので、そのまま病室で預かった。(葬儀場にも自宅にも動かせない)

 今日火葬場の都合がついて(家族も隔離解除)、夕方に病院から向かうことになった。

 

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