なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

副作用いろいろ

2016年11月16日 | Weblog

 糖尿病の46歳女性(かなり肥満でコントロール不良)にSGLT2阻害薬(ジャディアンス)を処方したが、カンジダ膣炎になってしまった。GLP1受容体作動薬+メトホルミン+SU薬+αGIの処方に、前回追加していた。当然中止。インスリンを入れるとまずます肥満になりそうだ。今日はとりあえずGLP1受容体作動薬を、ビクトーザから長期処方可能になっているトルリシティに変更してみた。

 糖尿病の62歳女性は、DPP4阻害薬+メトホルミン少量だったが、メトホルミンを漸増してから嘔気が出た。元の量(初期量)に戻したが、それでも嘔気がするという。以前は飲めていたので、心因もあるのかもしれない。良い時でHbA1c6%台前半、悪くても6%台後半なので、DPP4阻害薬のみで経過をみてから追加処方を考慮することにした。

 糖尿病の56歳女性は、糖質制限+メトホルミン初期量でHbA1cが5.7%くらいと良好だった。高コレステロール血症で肥満が目立ったころに、ゼチーアを処方していた。筋肉痛が気になって、ゼチーアを中止したら軽快したという(スタチンは処方してない)。まあ、最初にスタチンを処方しなかったことも今思うと変だが(本来セカンドチョイスだから)、減量効果はないものの理屈としてコレステロール吸収抑制の方がいいという判断で出していた(経緯を忘れたが、たぶん)。

 先日は高血圧症の高齢男性が、カルシウム拮抗薬で歯肉肥厚をきたして、歯科医からの指摘を受けて受診した。けっこうあるものだ。大抵は想定内の「やっぱり」という副作用だが、?という時もある。

 肺癌・癌性胸膜炎の80歳女性に、ミノサイクリンで胸膜癒着術を施行したが、結局効果がなくもないが癒着成功とはいかなかった。昨日、初めて取り寄せたタルク(ユニタルク)を注入した。自分としては初タルクだが、病院でも初になるらしい。うまく効くといいが。

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