大学病院から専門医を派遣してもらって、リウマチ膠原病外来が隔週(月2回)で行われている。
クリニックからの紹介もあるが、大学病院など高次医療機関に通院していた患者さんが地元の病院で診てもらえるというのはとても助かる。当方としては、リウマチ膠原病の診療がどのように行われているのか、時々カルテを見て、勉強させてもらっている。
6月6日に87歳女性が数か月前から?続くという食欲不振・倦怠感で内科新患を受診して、担当医が入院としていた。市内の整形外科クリニックに関節リウマチで通院している。
2017年に関節リウマチと診断されているので、高齢発症RAということになる。当初は専門医のいる医療機関に通院していたが、おそらく通院困難で市内のクリニックに回してもらったのだろう。発症後に、数種類のDMARDs、生物学的製剤が使用されてきていた。
現在の処方は、メトトレキサート6mg/週、JAK阻害薬のトファシチニブ(ゼルヤンツ)10mg/日で、プレドニゾロン2mg/日も入っていた。それでもRFと抗CCP抗体が高値陽性で、炎症反応も陽性だった。
担当医は関節リウマチに関して、リウマチ膠原病外来の先生に相談した。胸部CTで軽度だが間質性肺炎の変化があり、メトトレキサートはタクロリムスに変更して、トファシチニブも他のJAK阻害薬に変更する方針とあった。
関節リウマチの患者さんは、メトトレキサートで安定している患者さんは診ることにしている。それ以上の生物学的製剤併用の場合は、専門医との併診(通常はこちらで診て、定期的に専門医も受診)なら診てもいいとは思っている。しかし可能なら、やはり専門医への通院が好ましい。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます