なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

病病連携

2021年06月27日 | Weblog

 先月から整形外科の先生が赴任されて、診療を開始している。73歳なのでどういう契約になっているのだろう。(公立病院なので定年があるから)

 当院の小児科の先生は72歳で、65歳から定年延長3年間があり、その後は年間契約の非常勤医扱いと聞いていた。実際は常勤医と同じ勤務になる。整形外科の先生もたぶん同様?。

 病院自体、外科手術はしないことになっているので、外来診療・保存的治療の入院治療・他院での術後患者さんのリハビリを担当する。元気いっぱいで、本当は自分で手術をしたいらしい。

 

 6月18日(金)に80歳女性が転倒後の右股関節部痛で救急搬入された。自宅内でハエを叩こうとして転倒したそうだ。救急当番の外科医が診て、右大腿骨頸部骨折と診断した。

 そのまま地域の基幹病院整形外科に救急搬送となった。搬送後に先方からすぐにFAXがきて、「6月21日(月)に手術予定(人工骨頭置換術)なので、週末には貴院に戻すように調整します」とあった。そして6月25日にリハビリ目的で当院に戻ってきた。

 これまでは整形外科医が不在なので、術後に少し経過してからリハビリ目的で転院してきた(外科医が担当)。専門医がいると、術後すぐに転院となって、手術する病院としては助かるのだろう。すばらしい病病連携?。

 入院患者さんで内科的なことがあったらよろしく、と言われている。病院を経営されていたが(関東)、現在は息子さんが引き継いていて、自分は何か所かの病院で勤務医をしてきたそうだ。

 息子さんとの関係が少し気になるが、この年齢でも元気に勤務できるのは、当方としても励みになる。

 

 昨夜は午後12時直前に、当直の耳鼻咽喉科医から連絡が来た。90歳代の女性が心肺停止で搬入されて、蘇生術で心拍は戻って血圧も測定できるが、自発呼吸はないという。このまま落ち着いたら入院させていいか、ということだった。

 たぶんアドレナリンに一時的に反応しただけなので、心拍が続くかどうかわからないが、と言っていた。朝までの管理はしてくれるので、入院にしてもらうことにした。

 その後連絡が来なかった(午前1時くらいになっていたので遠慮したのだろう)。今朝確認すると、病棟にも入院の連絡をしていたが、外来で心拍数が低下して、お看取りになっていた。

 

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1 コメント

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その整形外科の先生が (シロート)
2021-06-27 14:51:01
赴任される事がm3に載っていて
びっくりしました。
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