なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

101歳の再入院

2012年07月24日 | Weblog

 今日病院に来て、コンピュータ画面を見ながら昨日の当直帯で受診した患者さんを確認していると、やはり隣でコンピュータに向かっていた消化器科医から、「また入院してますよ」と言われた。患者さんの名前を聞いたが、すぐには思い出せなかった。前回の退院時サマリーを確認して思い出した。

 先月初めの日曜日に、発熱でかかりつけの内科クリニックから紹介されて、救急搬入された101歳の女性だった。紹介してきた開業医の先生も、家族から電話で連絡を受けたものの、地元にいなかったので、「直接診ていなくて申し訳ないけど」と当院に電話で依頼してきた。以前当院に勤務していた先生なので、こちらもあっさり「どうぞ寄こして下さい」と受けた。肺炎か腎盂腎炎かと思われたが、胆嚢結石がごろごろあって、急性胆嚢炎だった。自覚症状がわかりにくかったが、上腹部痛もあった。どうなるかと思っていたが、幸いに抗菌薬の投与で治癒した。「治ったので退院していいですよ」と言うと、両手を合わせて拝まれた。おまじない的な処方だが、ウルソを出していた。

 昨夜また急性胆嚢炎で再入院していた。当直医は外科医で、自分が主治医となって入院させていた。まずは抗菌薬で治療を開始していた。病室で外科医に会うと、「また来てました」と笑っていた。「手術しますか」と冗談で聞いてみると、2年前に大腿骨頸部骨折していて、全身麻酔に耐えたので、手術できるかもしれないという。外科医の問題というより、全身麻酔をかける麻酔科医の問題になるが、確かに当院の麻酔科医なら、また麻酔をかけるかもしれない。まあ、抗菌薬でいったん治れば手術はしないとは思うが、ほんとに手術するのだろうか。

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