min-minの読書メモ

冒険小説を主体に読書してますがその他ジャンルでも読んだ本を紹介します。最近、気に入った映画やDVDの感想も載せてます。

小川一水著『天冥の標4 機械じかけの子息たち』

2015-11-21 15:39:13 | 「ア行」の作家
小川一水著『天冥の標4 機械じかけの子息たち』ハヤカワ文庫2011.5.20 第一刷

おススメ度:★★☆☆☆

第一巻から登場したラヴァーズと呼ばれるアンドロイドを描く一巻。だがその内容は何と言おうか、一大宇宙エロチカ本とも言える相当な「エロ本」とも呼べる代物とあいなった。場合によっては「フランス書院」あたりに入れても良いのでは?笑
ま、それは冗談としても、一巻丸ごと性愛を描写するに値するほどこのラヴァーズ達に存在価値があるのであろうか。
宇宙のとある人工小惑星に紛れ込んだ救世群のグレア・アイザワ議長の義弟キリアンがその小惑星にある[ハニカム]で体験する凄まじいまでの性体験は読者の想像をはるかに凌駕する。このハニカムを創造しラヴァーズたちアンドロイドを生み出した大師父の究極の思惑は何であったのであろうか。アンドロイドたちに与えた究極の性愛の果てに得られるという「混爾」(マージ)という概念とは?
時に形而上学的な追及もあるがほとんどは形而下的?アプローチが延々と繰り返され辟易されるのみ。結局、この概念(一種の性愛の極み)は明らかにはされない。
元々そんなに意味があるとも思えないが。とにかくこの巻で先に登場したアンドロイドたち、ラゴスやアウローラなどのキャラは理解した。それと同じアンドロイドでもラヴァーズとは敵対関係にある「聖少女警察」のエンゼルアナたちにはあきれ返った。ピンクの髪に超ミニスカ姿そしてその言葉使い。これはアキハバラおたくの世界。笑うのみ。一体この第4巻をどう捉えようか・・・

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