min-minの読書メモ

冒険小説を主体に読書してますがその他ジャンルでも読んだ本を紹介します。最近、気に入った映画やDVDの感想も載せてます。

小川一水著『天冥の標7 新世界ハーブC』

2016-11-19 11:12:37 | 「ア行」の作家
本編の前に天冥の標6がある。1から3の三部構成なのであるが全編これクライマックスとも言えるおもしろさだ。内容は救世群が種の尊厳の為に全人類に対し宣戦布告し全面戦争に突入した。彼らは異星人カルミアンの技術により全員硬觳体となり、今までより更に強力な冥王斑ウィルス爆弾を巧妙に人類の元に送りつけた。
激烈な抗争の結果人類は死滅の淵にたたされたのであった。最後の人類の頼りの綱はシェパード号に乗り込んでいたアイネイアー・セアキであったのだが・・・・
あまりの面白さに感想をアップする間も無く月日が経ってしまった。このシリーズの最後まで読んだわけではないが、この三部作は最高に面白い!勿論オススメ度は★5だ。


で、本編の天冥の標7に移ろう。

小川一水著『天冥の標7 新世界ハーブC』ハヤカワ文庫 2013.2.20第1刷 760円+tax
オススメ度: ★4半

救世群艦隊との戦闘から何とも逃れたアインは恒星船ジニ号でミゲラと再会した。そのジニ号から生存している人類を求めて小惑星セレスへちゃくりくした。セレスの地下シェルターにはスカウトの連中が5万人の子供たちと共に避難していたのだ。
救世群の目を逃れ果たして彼らは生き延びることが可能か!?大人たちのほとんどが死滅し残ったスカウトの連中の年は18,19才というまだ少年とも言える若者たち。その連中が5万人もの子供たちを守る為には、ある種の国家を運営するにも等しい試練が待ち受ける。それは内部権力抗争であり、地下シェルターの維持、拡張、更に救世群からのぼうえいなどなど、未経験な難問が次から次へとスカウトたちの前に持ち上がる。
本編の最後の部分で読者はこのシリーズの第1巻の世界に舞い戻って来たことを知る。ここに至って今迄の謎の多くが解明されたかに思えたのであるが、まだいくつかの疑問は残る。ああ、先が読みたい!

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