ドン・ウィンズロウ著『高く孤高な道を行け』 創元推理文庫 1999.6.15 初版 740円+tax
オススメ度:★★★★★
前作で中国大陸の奥深くまで入り込み、ニールの運命がどのようになり、いかにして帰国したかを書くのは、これはネタバレと称する事になるので書くわけにはいかない。
が、無事に戻れたのであるからこのシリーズは続くのだ(あたりまえ)。
さて、舞台は再びアメリカ合衆国。時代ははっきり述べられていないのだが、今までの流れから考えると80年代の初頭になるのか。
今度のニールの任務は別れた夫婦の親権のない父親ハーレーが息子を連れ去って失踪した。その息子を無事取り返して欲しいという母親からの依頼物件である。
“朋友会”のNY支部長レヴァインと養父のグレアムが調べたところ、父親ハーレーはどうも「真正キリスト教徒同定協会」なるカルト教団に関与して身を隠している可能性があるという。
かくしてニールはこのカルト教団のネヴァダの拠点ともいうべき牧場に行きつく結果となり、カルト教団の一員となるべく“潜入捜査”に入ったのであった。
このカルト教団なるものが何とも時代錯誤の典型のような教団で、極端な人種差別主義とナチスもびっくり!という極右武装集団である。
ニール君がネヴァダの山奥で繰り広げられる物語は、恋ありアクションありの一大冒険活劇であり、クライマックスはかっての西部劇にでも登場するような「OK牧場の決闘」的展開をみせる。
うだうだ突っ込みを入れずに、素直にこのニール君の冒険活劇を楽しめばよいのだ。果たしてニールくんの恋の行方は?今後の生きざまは?という要素もからみ、なかなか楽しませてくれる一編だ。
シリーズはあと2編ほど続くようであるが、僕としてはこの辺りで本シリーズは卒業してもいいかな?と思ったりしている。多分ウィンズロウの他の作品に移るかも。
オススメ度:★★★★★
前作で中国大陸の奥深くまで入り込み、ニールの運命がどのようになり、いかにして帰国したかを書くのは、これはネタバレと称する事になるので書くわけにはいかない。
が、無事に戻れたのであるからこのシリーズは続くのだ(あたりまえ)。
さて、舞台は再びアメリカ合衆国。時代ははっきり述べられていないのだが、今までの流れから考えると80年代の初頭になるのか。
今度のニールの任務は別れた夫婦の親権のない父親ハーレーが息子を連れ去って失踪した。その息子を無事取り返して欲しいという母親からの依頼物件である。
“朋友会”のNY支部長レヴァインと養父のグレアムが調べたところ、父親ハーレーはどうも「真正キリスト教徒同定協会」なるカルト教団に関与して身を隠している可能性があるという。
かくしてニールはこのカルト教団のネヴァダの拠点ともいうべき牧場に行きつく結果となり、カルト教団の一員となるべく“潜入捜査”に入ったのであった。
このカルト教団なるものが何とも時代錯誤の典型のような教団で、極端な人種差別主義とナチスもびっくり!という極右武装集団である。
ニール君がネヴァダの山奥で繰り広げられる物語は、恋ありアクションありの一大冒険活劇であり、クライマックスはかっての西部劇にでも登場するような「OK牧場の決闘」的展開をみせる。
うだうだ突っ込みを入れずに、素直にこのニール君の冒険活劇を楽しめばよいのだ。果たしてニールくんの恋の行方は?今後の生きざまは?という要素もからみ、なかなか楽しませてくれる一編だ。
シリーズはあと2編ほど続くようであるが、僕としてはこの辺りで本シリーズは卒業してもいいかな?と思ったりしている。多分ウィンズロウの他の作品に移るかも。