![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/36/44/ae459ab607d3729d43af4be14ba96f16.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/48/2d/5e5b515f907e977024bab04da43a1060.jpg)
スティーグ・ラーソン著『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士(上・下)』 早川書房 2009.7.15 初版 1,619円+tax
オススメ度:★★★★★
ミレミアム3は公安警察の陰謀を暴く諜報ミステリーと裁判小説?ともいえる展開となる。
ある連続殺人事件の容疑者となったリスベット・サランダルはマスコミによって“小学生の頃から暴力的で、精神を病んでおり、売春容疑で何度か検挙され、悪魔教を崇拝するレズビアン”の連続殺人鬼と報じられる。
ミレミアム3ではこうした彼女の嫌疑を晴らし名誉を挽回する壮絶な戦いが描かれる。
シリーズを通してのテーマは「虐げられた女性の解放」であることは明白。女性の尊厳を傷つけるあらゆる男たち、機関・組織、国家に対して敢然と立ち向かうミカエルとリスベット、そして彼らの仲間たち。
本編で繰り広げられる公安警察、刑事警察、更にミカエルや彼を支援するセキュリティー会社間のエスピオナージ戦は圧巻だ。