Chang! Blog
福岡のハングル検定準2級建築士、そして一児の父の[ちゃん]のブログです




 ほとんど自由な時間のなかった東京滞在でしたが、合間合間の時間を見つけて、東京の電車をちょこちょこと「乗り潰し」てみました。
 まずは西武線以外の路線から。


●東武亀戸線~2両ワンマンの電車が往復

 まだ登ったことのなかった、東京スカイツリー。開業ブームも終わって落ち着いただろうと思って、行って見たらビックリ。渡された当日券購入用の入場整理券は、2時間後のものでした。
 昼ごはんを食べたり、郵政博物館や千葉工業大学のサテライトキャンパス(という名の展示館)をのぞいたりしながら、時間をつぶしました。




 大枚3千円超を叩き、やっとの思いで登った天空回廊。なるほど、これは東京タワーや都庁とは次元が違う高度です。ビル街や住宅街の先にある、東京の「果て」が見えました。
 ただ鉄っちゃんとしては、足元を行き交う電車も気になります。特に、びっしりと小さな戸建て住宅が並ぶ住宅街を走る、2両の小さな電車が目に留まりました。


 というわけで地上に降りて、東武伊勢崎線を1駅、曳舟へと移動しました。都会の中を行き交う2両編成のワンマン電車、東武亀戸線です。
 2両ワンマンの大手私鉄路線といえば、福岡だと西鉄甘木線を連想しますが、あちらは30分に1本。亀戸線は10分間隔で、昼間でも立つ人が出る程の混雑です。やはり関東圏は、私鉄ローカル線といえども利用者数が違います。


 線路も全線に渡って複線が確保されており、立派な「幹線」に見えます。ただ家並み近く、近所の気軽な下駄履き電車といった風情は感じられました。
 全長3.4kmという短さながら5駅もあり、沿線の人たちにとっては便利な足でしょう。


 JR総武線と接続する、亀戸着。頭端式のホームは、ターミナル駅というよりは、幹線から分岐するローカル私鉄路線のような雰囲気でした。



●新京成線~果敢にカーブを克服

 総武線を津田沼で降り、新京成の新津田沼駅に歩くと、イオンが目に飛び込み意表を付かれました。地方人にとって、イオンといえば郊外型店舗の代名詞。津田沼では、イトーヨーカドーと並んでいます。
 隣り合う大型SCとスーパーが、どう住み分けられているのかも興味深い所です。


 福岡だと、駅近と言われる筑紫野店ですら、踏切と横断歩道を渡って徒歩数分という立地です。対して津田沼は、2階で橋上駅舎に直結しています。
 店内は昼にも関わらず、子連れのお母さんでいっぱいでした。京成、新京成沿線からでも来やすいSCとして、人気を集めているのでしょう。


 新京成の電車や駅名板は、近年テーマカラーとなったピンクを基調にリフレッシュされつつあります。どことなくLCCのピーチを連想してしまうのは、私だけでしょうか。


 でも図鑑や「全私鉄大百科」で見てきた新京成のイメージといえば、やはりシックなブラウン。紙上で親しんできた新京成の電車には、今回が初めての乗車です。
 駅や車内の案内放送では、「新京成電車」や「新京成線」ではなく、「今日も新京成をご利用頂き…」と表現されていたのが新鮮でした。


 新京成の特徴は、陸軍の演習線を払い下げられたという経緯から、とにかくカーブが多いこと。特に設ける必要のない、距離を稼ぐためだけのカーブも多いと言いますが、線路の規格は高く、高速走行で急カーブに挑んでいきます。
 首都圏の外郭を結ぶ路線だけに、長距離を乗る人は少ないものの、他路線と接続する度に乗降が目立つのも印象的でした。


●流鉄流山線~独自路線を歩む2両のミニ電車

 常磐線・馬橋駅から分岐するミニ私鉄、流鉄ですが、全区間乗る時間がなくなってしまい、1駅隣の幸谷まで「試し乗り」してみました。
 首都圏の私鉄電車にも関わらず、ICカードは利用不可。自動改札機もなく、人手による改札が続けられています。階段を下りた流鉄ホームは、十数年前の駅の風情でした。


 電車は、西武の中古車の2両編成。以前は3両編成も多かったといいますが、つくばエクスプレスの開業で乗客は激減し、ワンマン運行も行われています。苦境の中、120円というJRより安い初乗り運賃を維持しているのは立派です。
 車内放送は、なぜか「萌え」系アナウンス。話題づくりにも、積極的なようでした。


 常磐線に併走しながら1駅、幸谷駅で下車。駅ビルの1階にあり、一昔前の私鉄駅といった雰囲気です。


 外に出てみると、駅ビルの上は集合住宅になっていて意表を付かれました。僕も今は南福岡駅の上に住んでいますが、駅ナカ居住に関してはこちらの方が大先輩でしょう。
 駅名こそ違えど、ここは常磐線の新松戸駅前でもあります。武蔵野線との接続駅でもあり、駅前の賑わいは馬橋をしのぐものでした。


●多摩都市モノレール~前面展望が嬉しい

 違う日、夜の立川へ。改札内の駅ナカでご飯を食べて、駅前に出ると、ぎっしりとビルが立ち並ぶ繁華街になっていました。街をまたぐモノレールが、都市の景観をより強く印象付けます。
 夜になってしまい景色も楽しめないので、今回は立川から北の区間だけを「のりつぶす」ことにしました。




 さすがは首都圏、「中量輸送機関」のモノレールでも混み合います。空いてきたと思ったら、西武線との接続駅・玉川上水で再び混みました。
 跨座式のモノレールですが、東京モノレールのような車内の出っ張りはなく、普通の電車と似た雰囲気。オールロングシートで、通勤輸送に威力を発揮します。


 運転席の後ろだけは「かぶりつきシート」があり、進行方向に向かって(あるいは反対に)座ることができます。昼の風景も良さそうだけど、流れる夜景を眺めるのもまたオツなものです。


 周囲の明かりも少なくなってきたと思えば、終点・上北台着。駅には小さなファミマがあり、なかなか便利そうです。


 線路は上北台で、ぷっつりと途切れます。この先の延伸も視野に入れた設計になっていて、実際に計画はあるそうなのですが、さていつになることやら。
 周囲はスーパーやファーストフードが並び、福岡のどこかにもありそうな街並みだなあと感じたのでした。

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